生成AIはコンテンツを衰退させ自らも衰退する?
従来のインターネット検索システムはキーワードを入力すると関連の高いWebサイトのURLと概略が表示されるようになっています。ユーザーは提示されたWebサイトにアクセスして自分の調べたい情報を得ます。提示されたWebサイトのリンクから別のWebサイトにアクセスし新たな情報を得ることもできます。
生成AIはユーザーの質問についてインターネットの複数のコンテンツで調べます。得られた情報に基づいて質問に対する回答文章を作成して提示します。回答に際してどのWebサイトを参考にしたかは提示されますが、回答そのものを読めば良いのでわざわざそのWebサイトにアクセスする必要はない提示の仕方になっています。
つまり生成AIはインターネット上のあらゆるコンテンツに記載されている情報を元に答えを作り出していますが、そのコンテンツにユーザーを積極的にアクセスさせるようなことはしません。これはユーザーによるコンテンツへのアクセス数を激減させる可能性があります。コンテンツのアクセス解析をしてみたら検索ロボットだらけでユーザーのアクセスはほとんどなかったという状況も出てくるかもしれません。
このような状況になるとインターネット上のコンテンツは衰退していく可能性があります。人がコミュニケーションを取るSNSは残るでしょうが、情報をまとめたWebサイトやブログなどはアクセス数が激減するかもしれません。そうなるとSNS以外での広告ビジネスも厳しくなるのではないかと思います。
そしてインターネット上のコンテンツが激減すると生成AIにとって有用な情報源も激減することになります。生成AIが賢くなればなるほど、情報源がなくなっていくことになります。まるで古代ギリシアの自分の尻尾を食べる蛇や竜を模したウロボロスのようになりかねません。
一方で生成AIが生成したコンテンツがあふれてくると生成AIがそれを元に新たな記事を作り出すような事態になるかもしれません。生成AIはある事が正しいかどうかはインターネット上の情報量で調べているはず。間違った情報がたくさん存在するとそれを正しいと誤認する可能性は十分にあります。元の有用な情報が薄れ内容のない間違った答が出てくる可能性があります。
テキストベースのWebサイトやブログはYouTubeなどの動画サイトに押されてオワコンなどと言われることもあります。しかし、生成AIの知識の源になるのであれば重要な情報サイトとなります。さてこのあたりどのように折り合いをつけていくのでしょうか。ユーザーインターフェイスをどのようにするかが重要なポイントとなりそうです。
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