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2023年4月28日 (金)

日本版サマータイム 夏時刻法が施行(1948年4月28日)

 日照時間が長い夏季に明るい時間帯を有効に利用するため時間を通常より進めて日没時刻を遅らせる制度「夏時間(サマータイム)」。現在、日本ではこの制度は採用されていませんが、昭和23年(1948年)から昭和27年(1952年)にかけて実施されていました。

 第二次世界大戦終了後、日本は連合国に占領されましたが当時の日本ではサマータイムが導入されていませんでした。そのため連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)が連合国の時間制度と合わせるために日本にサマータイムを導入することを求めました。日本政府はGHQの指導により昭和23年(1948年)4月28日に日本版サマータイムとなる夏時刻法が公布・施行されました。夏時間の期間は5月の第1土曜日の翌日(日曜)から9月の第二土曜日とされ同年から毎年実施されることになりました。昭和24年(1949年)には開始日が4月の第一土曜日の翌日(日曜)と改められましたが翌昭和25年(1950年)には5月の第1土曜日の翌日(日曜)に戻されました。

サマータイム実施(1949年)
サマータイム実施(1949年4月3日)

 夏時間が導入は当時の日本人の生活に大きな影響を与えました。ひとつは日没が遅くなったことで時刻で働くサラリーマンのような仕事では残業が増えて労働条件が悪化しました。農家など自然に関わる仕事では生活習慣に混乱が生じました。時刻を進めても従来通りの時刻を考えながら生活していた人も少なくなかったため夏時間の導入の効果が十分に出ず単に面倒になっただけという面もありました。

 このような背景の中、昭和26年(1951年)にサンフランシスコ平和条約が締結されると夏時間は打ち切りとなりました。そして日本の主権が回復したサンフランシスコ平和条約の発効日にあたる昭和27年(1952年)4月28日に先立つ同年4月11日に「夏時刻法を廃止する法律」が施行され夏時間は廃止されました。

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