小惑星「トキオ」と「ニッポニア」を発見(1900年3月6日)
日本の天文学者の平山信は1903年3月6日と9日に東京麻布台の東京天文台で天体写真を撮影しました。その写真を解析すると太陽系の火星と木星の公転軌道の間に存在する小惑星帯(アステロイドベルト)の中に2つの未発見の天体が存在することがわかりました。これらの天体は日本で初めて観測された小惑星と考えられましたが軌道計算ができなかったため小惑星の発見とは認められませんでした。
1902年12月2日、2つのうちの1つの小惑星についてフランスのニース天文台の天文学者オーギュスト・シャルロワが観測を行い軌道が確定しました。この小惑星の発見者はシャルロワとなりましたが、シャルロワは小惑星の命名権を平山信に譲りました。平山は発見場所にちなんでこの小惑星を「Tokio」と名付けました。
もう一方の小惑星は1912年2月11日にドイツのハイデルベルクのケーニッヒシュトゥール天文台の天文学者アダム・マシンガーによって観測が行われ軌道が確定しました。発見者となったマシンガーはこの小惑星の命名について平山信の意見を求めました。平山信は「Nippon」を提案し、マシンガーはこれを女性名詞とした「Nipponia」と命名しました。
平山信が撮影した写真は長らく消失されたと考えられていましたが、2012年に再発見されました。
国立天文台・天文情報センター・アーカイブ室 中桐正夫
*100 年以上前の天体写真乾板発見-その 1-(日本人最初の小惑星検出乾板の発見)
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