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2023年3月20日 (月)

小説「日本沈没」刊行(1973年3月20日)

 小説「日本沈没」は1973年3月20日に光文社カッパ・ノベルスで刊行された小松左京原作のSF小説です。

 小松さんはこの小説を昭和39年(1964年)に執筆を開始し9年後の1973年に書き上げました。小松さんがこの小説に9年もの歳月をかけたのは日本を沈没させるような地殻変動や大地震を入念に調べてシュミレーションを行ったからだそうです。日本沈没はフィクションではあるが、フィクションだからこそ緻密に描く必要があるという考えに基づいて執筆が進められたのだと思います。

 最初に書き上げた「日本沈没」は複数巻にもなる長編小説でしたが出版にあたって上下巻にまとめられました。初版は上下巻ともにそれぞれ3万部が発売されましたが重版を経て空前の大ベストセラーとなりました。複数回にわたる映画化やドラマ化のたびに小説も売れ現在までの販売数は490万部を超える大ベストセラー小説になっています。

 自分は世代的には「日本沈没」は1974年のテレビドラマで見ました。このテレビドラマはTBS系列で日曜日の夜20時から1時間の放送でしたが同じチャンネルで19:30から円谷プロダクションの「SFドラマ猿の軍団」が放送されており続けて見ていたように思います。当時は「SFドラマ猿の軍団」の原作も小松左京さんだとは認識していませんでした。主演が「飛び出せ!青春」のレッツ・ビギンこと河野武先生役の村野武範さんだったのも印象的でした。第19話「さらば・函館の町よ」や第20話「沈みゆく北海道< 」は衝撃的でした。

函館山から望む函館市 函館山が陸続きでなくなると!
函館山から望む函館市(左)の函館山が陸続きでなくなると!(右)

 「日本沈没」は単なるSF小説ではなく、このような災害が発生したときに日本政府や社会の人々がどのように対応するのかまでを描いています。昨今ではで怪獣の出現に対して国や社会がどのように対応するのかを描いた映画「ゴジラ」や「大怪獣の後始末」がありますが、1970年代にもっとリアルな描写をした物語があったのです。

 本日2023年3月20日は「日本沈没」刊行から50周年にあたります。

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