グリコのキャラメル発売(1922年2月11日)
「グリコ」は江崎グリコから発売されているキャラメルです。
江崎グリコの創業者の江崎利一さんは佐賀県出身です。両親が薬種商販売業を営んでいたことから薬の商売を手伝うようになりました。筑後川河口で水揚げされる牡蠣に含まれる動物でんぷんとも呼ばれるグリコーゲンに着目しました。牡蠣は干潮時に長時間にわたり水中から出ている場合も多いのですが、他の貝と異なりグリコーゲンを体内にたくさん蓄えていることから水が無くても約1週間生存することができるのです。
10歳の長男がチフスにかかり衰弱したときに医者と相談のうえ牡蠣エキスを飲ませたところ病状がみるみるうちに回復したことからグリコーゲンの事業に自身を持つようになました。大正8年(1919年)に牡蠣エキスから単離したグリコーゲンを含む飴の試作を始め、キャラメルにグリコーゲンを加えた菓子「グリコ」を開発しました。「グリコ」は大正11年(1922年)2月11日に大阪の三越百貨店で発売開始となりました。
グリコのキャッチコピーは「ひとつぶ300メートル」で栄養があり元気が出るお菓子として売り出され、さらにおまけがついていてキャラメルを食べる他にどんな玩具が入っているのかがとても楽しみなお菓子でした。これは江崎利一さんが「子どもの二大楽しみ、食べることと遊ぶことを同時に満たす」の考えによるものです。子どもの心を鷲づかみした「グリコ」は大ヒット商品となったのです。
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