コルトがリボルバー式拳銃の特許取得(1836年2月25日)
リボルバー(回転式拳銃)は弾を装填する複数のチャンバーを有する回転式シリンダーを備えた連発式の拳銃です。
現在のようなリボルバーを発明したのは米国のコルト・ファイヤーアームズの創設者で陸軍大佐のサミュエル・コルトとされていますが、リボルバーそのものはコルト社製のもの以前から存在していました。初期のリボルバーはシリンダーが回転せず、銃を撃つときに撃鉄を起こてしシリンダーを手で回転して弾が装填されたチャンバーに合わせる必要がありました。このリボルバーは銃身とチャンバーが一体的になったペッパーボックスピストルと呼ばれるもので銃身を複数束ねたものを回転させるタイプの拳銃でした。
コルトは1836年に撃鉄を起こすとシリンダーが連動して回転するシングルアクションと呼ばれる機構と、引き金を引くだけでシリンダーが連動して回転するダブルアクションと呼ばれる機構を発明し1836年2月25日に特許を取得しました。この機構によって迅速な連射が可能なリボルバーを開発しました。しかし、当初のコルト社製リボルバーは高価でかつ精密な機構だったため広く採用されませんでした。コルトは会社の設備投資をしますがこれによって会社は倒産してしまいました。
1847年にアメリカ・メキシコ戦争(米墨戦争)が起こると、コルトのリボルバーを評価していた米軍の大尉がリボルバーを1000丁を発注しました。コルトが改良形のリボルバーを開発すると、さらに追加1000丁の注文があり合計2000丁のリボルバーが売れました。これによってコルトの会社は復活します。改良形のリボルバーは大人気となり、ゴールドラッシュと西部開拓によりコルトの事業は拡大、コルトはリボルバー
の代名詞になりました。
さてコルトのリボルバーと言えば西部劇に必ず出てくるコルト・シングル・アクション・アーミー(Colt Single Action Army、SSA)です。1875年にはコルトM1873としてアメリカ陸軍に採用されました。
SAAにはいくつかのバリエーションがあり、民間向けのものは「シビリアン」と呼ばれ44-40口径の「フロンティア」、45口径の「ピースメーカー」がありました。また軍用は「アーミー」と呼ばれ、砲兵向け銃身5.5インチの「アーティラリー」、騎兵向け銃身7.5インチの「キャバルリー」がありました。その他、銃身が8~16インチのものは「バントラインスペシャル」、短銃身の「シェリブス」などがあります。
長銃身の「バントライン・スペシャル」は西部劇小説家ネッド・バントラインが注文したものです。西部開拓史に貢献した5人のガンマンに送るため5挺しか生産されていません。5人のガンマンとはワイアット・アープ、チャーリー・バセット、バド・マスターソン、ビル・ティルグマン、ニール・ブラウン。特に保安官ワイアット・アープが利用していたとされる「バントライン・スペシャル」が有名で銃身は16インチ(約40センチ)もありました。
松本零士先生の漫画に登場するコスモドラグーンと呼ばれる「戦士の銃」のモデルはコルトM1873(SAA)ではなく1848年にアメリカ陸軍に採用されたコルトM1848(コルトドラグーン)です。世界に5丁しか存在しない、限られた戦士が保有しているという点においてはバントライン・スペシャルと似ています。
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