第1回箱根駅伝(1920年2月14日)
箱根駅伝の正式名称は東京箱根間往復大学駅伝競走です。毎年新年を迎えた1月2日と3日の2日間で開催されることは誰もが知っていると思います。箱根駅伝は1920年に始まりましたが第1回箱根駅伝は正月ではなく2月14日と15日の2日間で行われました。
この第1回箱根駅伝は1912年ストックホルムオリンピックに日本のマラソン代表選手として出場した金栗四三氏と有志の尽力で開催されました。金栗四三はオリンピックで勝てる日本の長距離選手を育成するために外国で開催する長距離レース「アメリカ大陸横断駅伝」の設立を考えました。
「アメリカ大陸横断」で最大の難所となるのはロッキー山脈。その山越えに相応しいとして選ばれたのが東京から箱根までのコースでした。こうして「アメリカ大陸横断駅伝」の予選大会として1920年2月14日に行われたのが四大校駅伝競走(第1回東京箱根間往復大学駅伝競走
)でした。
こうして箱根駅伝は始まりましたが「アメリカ大陸横断駅伝」の開催の目処は立たず頓挫しました。第2回箱根駅伝は1921年1月8日と9日に実施されました。1月2日と3日に実施されるようになったのは1955年からです。
なお箱根駅伝は江戸時代の飛脚をもとに襷を手紙に見立てた競争が行われるようになったという説もあります。
箱根駅伝は毎年正月の風物詩になっています。警察の白バイが選手を先導し警備もしっかり行われていますが、開催当初はあまりにも警備の規模が大きくなり警察からコースの見直しや開催の中止を求めらました。しかし1987年に日本テレビが全国放送で箱根駅伝を生中継するようになると国民の多くが注目するイベントとなり箱根駅伝はその地位を守ったのです。
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