「確信犯」は何を確信しているのか?
「確信犯」と言えば「結果がそうなるとわかっていながら行う行為」や「悪いと理解していて悪事を働くこと」を意味すると思っている人が多いと思います。ところが「確信犯」の本当の意味は異なるようです。「確信犯」はいったい何を確信しているのでしょうか。
「確信犯」という概念の提唱したのはドイツの刑法学者のグスタフ・ラートブルフ(1878年 - 1949年)です。ラートブルフは「確信犯」を法律用語として「自分が行うことは良心に照らし合わせて正しく社会や政府の命令、議会の立法こそが間違っていると信じて行う犯罪」と定義しています。
ですから法律用語としての「確信犯」は自分が正しいと考えて法を犯すことで、悪いと理解していて悪事を働くとは正反対の意味なのです。
つまり「確信犯」は自分の考えが正しいと確信しているのです。
【関連記事】
| 固定リンク | 0
「知る人ぞ知る」カテゴリの記事
- 窓付き封筒の特許取得(1902年6月10日)(2024.06.10)
- コカ・コーラの発売開始(1886年5月8日)(2024.05.08)
- かっぱ橋道具街のかっぱ河太郎像と合羽橋の由来(2024.03.25)
- ニューネッシー発見(1977年4月25日)(2024.04.25)
- 温度と味覚の関係は?(2024.03.07)
「国語」カテゴリの記事
- 永久の未完成これ完成である(2024.08.12)
- 2023年の今年の漢字は「税」|漢字の日(2022年12月12日)(2023.12.13)
- 「勧める」「薦める」「奨める」の違い(2023.12.02)
- 点字の日(1890年11月1日)(2023.11.01)
- 疑問符「?」の由来(2023.09.23)
コメント