サンドウィッチの日(11月3日)
11月3日は「サンドウィッチの日」です。11月3日となったのは名前の由来となったサンドウィッチ伯爵の誕生日に因んでいます。ところでサンドウィッチ伯爵というのはケント州サンドウィッチに由来に由来するイングランド貴族の伯爵位です。サンドウィッチ伯爵は代々受け継がれています。1660年に授爵された軍人サー・エドワード・モンタギューが初代サンドウィッチ伯爵で現在も世襲されています。
サンドウィッチの由来になったサンドウィッチ伯爵は4代目伯ジョン・モンタギューです。モンタギューは政治家となり海軍大臣や北部担当国務大臣を務めました。太平洋探検を行ったジェームス・クックの有力な支援者だったことからクックが発見したハワイ諸島は最初サンドウィッチ諸島と名付けられました。このサンドウィッチ諸島は後にハワイ諸島となりましたが、現在は南太平洋にサウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島が存在します。この諸島クックによって発見されました。
パンに食材を挟んだ食べ物がサンドウィッチと名付けられた背景には4代伯に関する逸話が有名です。4代伯が賭博好きだったことからカードゲームを中断することなく続けられる軽食としてサンドウィッチを考案したという逸話です。しかし、当時は既にサンドウィッチと同様な食べ物があったという記録があることから、この逸話は後世に創作されたものと割れています。実際のところパンに食材を挟んで食べる食文化は古くから知られていますし、イギリスではサンドウィッチはもともと「ブレッド&ミート」や「ブレッド&チーズ」などと呼ばれていました。
サンドウィッチの逸話は文人ピエール=ジャン・グロスレの1770年の著作「ロンドン(Londres)」にあります。この著作はグロレスが1765年にロンドンを訪れて滞在したときの様子をまとめたものです。グロレスは徹夜で賭博に夢中になった国務大臣が2枚のパンに牛肉を挟んだものを食べていたこと、この新しい食べ物は大臣の名前で呼ばれるようになりロンドン滞在中に大流行していたと記しています。しかしながら、サンドゥッチ伯爵の伝記を書いたニコラス・ロジャーはグロスレの著作について1765年はジョン・モンタギューは要職に就いており超多忙で徹夜で賭博などする時間はなかったはずでサンウィッチを食べていたのは仕事場でだろうと指摘しています。
いずれにしろパンに食材を挟んだものがサンドウィッチと呼ばれていることは間違いないので、代4代サンドゥッチ伯爵ジョン・モンタギューに由来する何らかの出来事があったことは間違いないでしょう。
しかしながら私にしてみれば「サンドウィッチの日」の最大の謎はなぜ11月3日なのかです。「い(1)い(1)さん(3)ど」という由来ならわかりますが、4代目伯ジョン・モンタギューの誕生日に由来するという説明がたくさんあります。ジョン・モンタギューの誕生日は1718年11月13日なのですから。誰か情報をお持ちでしょうか・・・
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