コロッセオには本当の名前があった
コロッセオ(コロッセウム)はイタリアの首都ローマにある古代ローマの遺跡フォロ・ロマーノの南西にある円形闘技場です。コロッセオはローマ帝国フラウィウス朝の皇帝ティトゥス・フラウィウス・ウェスパシアヌスの命により西暦70年に着工されました。10年の歳月をかけて西暦80年に完成しました。ちょうどイタリアのナポリ近くの古代都市ポンペイがヴェスヴィオ山の噴火で壊滅した次の年です。
西暦81年に最後のフラウィウス朝の皇帝に即位したウェスパシアヌスの弟のティトゥス・フラウィウス・ドミティアヌスが拡張工事を行いました。これによって最上部の観客席と高さ50メートルの天幕が完成しました。
コロッセオはフラウィウス朝の皇帝が建設したことに由来し「フラウィウス円形闘技場」と名付けられました。それがいつの頃かコロッセオと呼ばれるようになりました。
コロッセウムはラテン語で「巨大な」を意味します。「フラウィウス円形闘技場」が巨大な闘技場だったからコロッセオと呼ばれるようになったという説があります。また「フラウィウス円形闘技場」にあったローマ帝国第五代皇帝のネロ・クラウディウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクスの巨大な像「コロッスス・ネロニス」に由来してコロッセオと呼ばれるようになったという説もあります。
どちらの説が正しいのか今となっては不明ですが、コロッセオの本来の名前が「フラウィウス円形闘技場」だったことは間違いありません。
コロッセオというとブルース・リーの映画「ドラゴンへの道」のリーが演じるタン・ロンとチャック・ノリスが演じるコルトの決闘シーンの舞台となりました。実際には格闘シーンの撮影は許可がおりず風景を作り込んだスタジオのセットでの決闘になったそうです。
【完全再現】ブルース・リーVSチャックノリス戦(ドラゴンへの道)
【関連記事】
| 固定リンク | 0
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 鉄人28号の実写版テレビドラマの放送開始(1960年2月1日)(2023.02.01)
- ザ・ベストテン放送開始(1978年1月19日)(2023.01.19)
- ピーターパンの日(1904年12月27日)(2022.12.27)
- アニキ初のアニメソング「原始少年リュウが行く」(2022.12.14)
「知る人ぞ知る」カテゴリの記事
- サイの角(ツノ)は毛(2023.02.04)
- 「確信犯」は何を確信しているのか?(2023.02.02)
- 「お蔵入り」の「蔵」はどこの蔵?(2023.01.30)
- 世界一短い電報のやり取り(2023.01.27)
- 「栗の実」は本当の皮ではない「固い皮」だった(2023.01.26)
「考古学」カテゴリの記事
- 大英博物館が開館(1759年1月15日)(2023.01.15)
- コロッセオには本当の名前があった(2022.11.30)
- リヴィングストン博士でいらっしゃいますか?(1877年11月10日)(2022.11.10)
- ポンペイ最期の日(79年8月24日)(2022.08.24)
- 長期暦の元期(紀元前3114年8月11日)(2022.08.11)
コメント