読売新聞の創刊日(1874年11月2日)
読売新聞は1874年11月2日に読売新聞社の前身の日就社によって「讀賣新聞」として創刊されました。「讀賣」とは江戸時代に瓦版を独特の面白い言い回しで読み上げて販売をしていた販売員「讀賣」のことです。この「讀賣」に因んで「讀賣新聞」と名付けられました。
讀賣新聞は創刊当時は隔日発行で発行部数も数百部でした。漢字にふりがなを振ったことから庶民の間で人気となり部数も次第に増えていき、1875年には日刊紙となり部数も2やがて数万部になりました。1897年には尾崎紅葉の小説「金色夜叉」の連載が始まり、1906年には「運動界」の紙面(現:スポーツ面)、1914年には「身の上相談」(現:人生案内)、与謝野晶子が担当した「よみうり婦人附録」(現:くらし麺面)が追加され紙面の充実に伴い発行部数も順調に伸びていきました。1917年末には「日就社」は社名を「讀賣新聞社」に変更しました。
讀賣新聞の発行部数は10万部を超えていましたが1923年9月1日に発生した関東大震災で大打撃を受けました。社屋が火災に見舞われ、発行部数も5万部まで減少しました。この影響で会社の経営状況が悪化し立ちゆかなくなりました。
1924年2月25日、 虎ノ門事件の責任で内務省を辞めていた正力松太郎が讀賣新聞社を買収しました。このとき内務大臣の後藤新平が自宅を抵当に入れて借金をし正力に資金提供しました。讀賣新聞社の事業は回復し今日の読売新聞社の基礎を築き上げました。正力は後藤に借金を返済できるようになりましたが、後藤は既にこの世の人ではありませんでした。正力は後藤の故郷に借金の約2倍の金額を寄付したのです。
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