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2022年10月18日 (火)

フラフープの日(1958年10月18日)|日本で発売開始から1ヶ月強でブームが終了した理由

 「フラフープ」は腰や手足で回して遊ぶ直径1メートルぐらいの輪です。このような輪は古代エジプトや古代ギシシアの時代から存在していました。単純な遊びですから棒を使って地面を転がす輪回しに使われたり、投げたり、身体で回す玩具として使われました。当時の輪は葡萄の木、柳や藤のつるや竹などで作られていました。14世紀になると英国で身体で輪を回すフーピングという遊びが流行しました。腰で輪を回す様子はハワイのフラダンスに似ていることから「フラフープ」と呼ばれるようになりました。

 1950年代の後半、アメリカの玩具会社Wham-Oのリチャード・ケネルとアーサー・メリンがオーストラリアには竹の輪を腰で回す遊びがあることを知りプラスチック製のフープを開発しこれを「フラフープ」と名付け1958年6月にロサンゼルスのデパートで発売しました。「フラフープ」は大人気となり発売後すぐに全国で流行しました。「フラフープ」は伝統的な遊びです。そのため2人はこの開発で特許を取得することはできませんでしたが「フラフープ」を登録商標とすることができたため他社が追随できないほど販売数を伸ばしました。

 「フラフープ」の流行は日本にも波及し1958年10月18日に東京の主なデパートで発売されました。値段は大人用が270円、子ども用が200円でした。美容と健康にも良いとされ子どものみならず大人も買い求めるようになりました。「フリスビー」は日本でも大流行、生産が間に合わないほどになり販売店にはフラフープを求める人々の行列ができる大ブームとなりました。

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 ところが11月になるとフラフープのやり過ぎが原因とされる胃穿孔や腸捻転になる人、路上でフラフープで遊んでいて交通事故に遭う子どもが出たた「フラフープ」の遊びに警告が出たり禁止となったりしました。このようなことから「フラフープ」で遊ぶ人は急速に減少し、発売開始から1ヶ月強で「フラフープ」のブームは終了してしまいました。

 後に「フラフープ」と腸捻転などの症状には因果関係がないことが医学的にも証明されています。1971年に再発売されましたが「フラフープ」が再び当時ほどの大ブームとなることはありませんでした。しかしながら現在でもフラフープを楽しんでいる人々は世界中にたくさんいます。

 amazonで検索してみたら普通の「フラフープ」も打っていますがカウンターなどがついた最新式のものもあるようです。玩具も進化していますね。

Bongkim フラフープ ダイエット カウンター付き 改良されたフィットネスエクササイズ スマートフラフープ

 

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