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2022年10月14日 (金)

鉄道博物館(交通博物館)が開館(1921年10月14日)

 現在、鉄道博物館と言えば埼玉県さいたま市大宮区大成町の鉄道博物館のことですが、この博物館の前身は2006年まで東京都千代田区神田須田町にあっ交通博物館です。

 交通博物館は1911年5月4日に当時の鉄道院総裁だった後藤新平の提案で鉄道院で資料の収集が開始されました。「鉄道開通50周年」を記念して鉄道の日(10月14日)に合わせて1921年10月14日に東京駅に鉄道省直営の鉄道博物館として開館しました。ここでは資料のみの展示が行われていました。1923年の関東大震災で被災したため東京駅と神田橋間の高架下(呉服橋 )に再建されました。1927年に9850形蒸気機関車を展示しましたが、手狭なため1936年に旧万世橋駅に移転しました。1943年に旧万世橋駅が事実上廃止となり鉄道博物館となりました。

 第二次世界大戦の東京大空襲により1945年に旧館となりましたが戦後の1946年に運営が財団法人日本交通公社(現:JTB)に移管され交通文化博物館として再開されました。1948年に名称が交通博物館となり鉄道のみならず交通全般の博物館となりました。

 交通博物館と言えば入口に展示されていた0系新幹線とD51型蒸気機関車の先頭部分が印象的でしたが展示物も面白かったです。

 次の写真は1927年から展示されている9850形蒸気機関車です。

国鉄9850形機関車9856号(展示品)
国鉄9850形機関車9856号(展示品)

 次の写真は新立川飛行機製 R-HM型軽飛行機です。

新立川飛行機製 R-HM型軽飛行機(立飛 R-HM)
新立川飛行機製 R-HM型軽飛行機(立飛 R-HM)

 次の写真は子ども用のフライトシュミレーターです。

フライトシュミレータ「つばめ」T411(交通博物館、東京神田)
フライトシュミレータ「つばめ」T411(交通博物館、東京神田)

 交通博物館は施設の老朽化などの理由で2006年5月14日に閉館しました。この交通博物館に替わるものとして2007年10月14日にJR東日本創立20周年記念事業として埼玉県の鉄道博物館が開館しました。交通博物館は交通全般を展示の対象とする博物館でしたが、現在の鉄道博物館は鉄道のみを展示の対象とした博物館です。


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国鉄9850形機関車9856号 1967年頃(昭和42年頃)

新立川飛行機製 R-HM型軽飛行機(立飛 R-HM)1967年頃(昭和42年頃)

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