仮面ライダーアマゾン参上(1974年10月19日)
仮面ライダーアマゾンの放映が開始したのは1974年10月19日です。仮面ライダーアマゾンはそれまでライダーとは異なり野生的でその姿も野獣的でした。初めてその姿を見たときには様変わりした仮面ライダーに驚きました。仮面ライダーアマゾンの企画には仮面ライダーの原点になった怪奇性や野獣性が重視されていたのです。
この原点回帰によって石ノ森章太郎先生は新しい仮面ライダーを野生的・野獣的なデザインに仕上げました。公式には参考にした動物は爬虫類のマダラオオトカゲとされていますがマダラオオトカゲは実在していません。ピラニアが元になっているのではないかとも言われています。
仮面ライダーアマゾンの変身前のアマゾンこと山本大介もアマゾンで遭難し動物に育てられたという設定でターザンのように上半身裸で最初は言葉を話すことができない野生的な青年として描かれました。それが普通に受け入れることができたのは折しも前年に燃えよドラゴンが公開されブルース・リーが大人気だったからに他なりません。
実は仮面ライダーアマゾンの企画にはブルース・リーの要素も加えられており、最初の仮題は「ドラゴンライダー」だったそうです。拳法使いのリュウという若者が旅をしながら敵を倒すという内容だったそうですが野性的なイメージにすることができずにボツとなったそうです。1971年に放映された石ノ森先生の「原始少年リュウ」と1974年に放映されたブルース・リー原作で本人は出演がかなわなかった「燃えよ!カンフー」を合わせたような印象を受けました。
いずれしろ仮面ライダーアマゾンはブルース・リーのイメージが残り、戦い方もそれまでの仮面ライダーとは異なりました。あえて拳法を意識するならば野獣拳とでも言えるような戦いぶりです。アクションシーンの撮影も過激で大変だったと思います。前半はシリアスな内容でしたが中盤には敵のモグラ獣人が仲間になるなどコミカルな要素も加えられるようになりました。最初は違和感だらけの仮面ライダーでしたが見ているうちにすっかりかっこいいと思うようになっていたのです。
立花のおっさんは登場しますが歴代のライダーの客演はなかったものの、この奇抜なアマゾンライダーは当時の子どもたちの記憶に強烈に残ったに違いありません。
ア~~マ~~ゾ~~ン!
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