テディベアの日(10月27日)
1902年秋のある日、第26代アメリカ合衆国大統領セオドア・ルーズベルト(任期:1901年9月14日から1909年3月4日)は従者とともに熊狩りに出かけました。しかし、この日は大統領は獲物を獲ることができませんでした。そこで従者のハンターが気を遣ってアメリカグマを追い込み大統領に仕留めるように言いました。大統領は瀕死の状態のクマを目の前にしてスポーツマンシップに反すると言って仕留めませんでした。
この様子を見ていた従者のワシントンポスト紙の風刺漫画家のクリフォード・ケネディ・ベリーマンが同年11月16日発行のワシントンポスト紙にこのエピソードを「Drawing the line in Mississippi」という挿絵で紹介しました。大統領が見過ごしたアメリカクマは小熊だったとも雌熊だったとも言われています。アメリカグマは北米に分布するクマで体長はオスで最大2メートル、メスで最大1.6メートルになります。風刺絵のクマはその大きさから小熊に見えます。
1889年にロシアからニューヨークに移住し妻とぬいぐるみを作成していたモリス・ミットムは小さなクマのぬいぐるみを制作し大統領に送りました。またミットムは店の前にクマのぬいぐるみを置き、そのぬいぐるみに大統領の愛称テディからテディベアと名付けて販売しました。テディベアの売上は好調でミットムは1907年にIdeal Novelty and Toy社を設立しました。
ちょうどこの頃ドイツのシュタイフ社製のクマのぬいぐるみがアメリカで大量に輸入販売されていました。このぬいぐるみもテディベアとして販売されるようになると、シュタイフ社のクマのぬいぐるみがテディベアとして広く認知されるようになりました。テディベアは新聞に紹介されたエピソードが元になっているため登録商標の問題は発生しなかったのです。
テディベアは世界中の愛好家に親しまれるようになりました。愛好家たちによってルーズベルト大統領の誕生日である1858年10月27日に因み毎年10月27日は「テディベアの日」とされました。
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