ウルトラセブン放送開始55周年(1967年10月1日)
55年前の今日午後7時からTBS系タケダアワーで「ウルトラセブン」の放送が始まりました。当時のこの時間帯は「ウルトラQ」「ウルトラマン」「キャプテン・ウルトラ」とウルトラシリーズが放映されており第4作目として始まったのが「ウルトラセブン」です。
「ウルトラセブン」は1966年後半に企画が始まりました。「ウルトラマン」の後番組「キャプテン・ウルトラ」の放映中に制作され、「ウルトラQ」や「ウルトラマン」よりも本格的に仕上げられた特撮シーンや超兵器メカが特徴的でした。特に超兵器の発進シーンは細部まで作り込まれており、このシーンを見るのがとても楽しみでした。こうした描画は当時NHK総合で放送されていた英国のジェリー・アンダーソン作品「サンダーバード」の影響を受けたとされていますが、円谷プロダクションの特撮技術とアイデアが加わり独自の素晴らしい仕上がりになったと思います。
「ウルトラセブン」では物語もそれまでのウルトラシリーズとは変わりました。「ウルトラQ」や「ウルトラマン」は怪獣退治がメインでしたが、「ウルトラセブン」では地球侵略を狙う宇宙人との攻防がメインとなりました。そして各エピソードもテーマやドラマ性が重視された作りになりました。単なるハッピーエンドではなく、たいへんな犠牲のうえでの勝利や何かを考えさせられるような後味の悪い終わり方のエピソードもたくさんあり見応えのあるドラマに仕上がっていました。
そうは言っても初回放送時に幼かった子どもにはよく分からないところもたくさんありました。しかし年齢を重ねながら再放送を見るたびに新しい気づきがあり物語の奥深さを次第に理解することができたと思います。その間に家のテレビが白黒からカラーになったという体験も大きいと思います。
そしてあれから55年たった今も新しい気づきと出逢ったりするのです。ここはどう解釈すれば良いのかなどを考えるのも楽しいのです。これが「ウルトラセブン」の醍醐味かもしれません。
55年前の10月1日、日曜日午後7時のテレビの前の自分を思い出し、これからほぼ1年間にわたり「ウルトラセブン」55周年を楽しむことにしましょう。
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