遭難信号「SOS」の意味は?
SOSと言えば助けを求める合図として使われますが、かつては船舶などで用いられていたモールス信号による遭難信号です。
この遭難信号が定められたのは1906年にドイツのベルリンで開催された第1回国際無線電信会議です。この会議で世界共通の遭難信号としてモールス信号の「・・・― ― ― ・・・」を1908年7月1日から使用することが定められました。
モールス信号でSは「・・・」、Oは「ーーー」ですから「・・・― ― ― ・・・」はSOSになりますが、「SOS」という言葉そのものは国際無線電信条約には使われていません。その後、遭難信号の通称が「SOS」と呼ばれるようになり、1595年に条文中に「SOS」という言葉が使われるようになり1961年1月1日から遭難信号の正式名称がSOSとなりました。
このSOSそのものには特に意味があるわけではありません。SOSが「Save Our Souls(我らを救え)」「Save Our Ship(我が船を救え)」を略したものであるという説がありますが、これは1912年に氷山と衝突したタイタニック号の事故の後に考案されて伝わったものです。
モールス信号による「SOS」は廃止となりましたが、「SOS」の文字は救難を求める合図として使われています。災害時に分断された地域の道路に巨大な「SOS」の文字を書いて助けを求めるなど方法で利用されています。
【関連記事】遭難信号「SOS」の意味は?
| 固定リンク | 0
「知る人ぞ知る」カテゴリの記事
- 杉玉とは?|酒蔵の軒先に吊るされた球体(2025.10.17)
- 「定規」と「物差し」の違い(2025.05.27)
- 日本の国歌「君が代」の成り立ち(2025.04.29)
- 五百円札の発行(昭和26年 1951年4月2日)(2025.04.02)
- 正力松太郎が読売新聞を買収(大正13年 1924年2月25日)(2025.02.25)
「国語」カテゴリの記事
- ビー玉の語源は?(2025.08.13)
- 2023年の今年の漢字は「税」|漢字の日(2024年12月12日)(2024.12.13)
- 2024年の流行語大賞は「ふてほど」?(2024.12.05)
- 永久の未完成これ完成である(2024.08.12)
- 2023年の今年の漢字は「税」|漢字の日(2022年12月12日)(2023.12.13)
「船舶」カテゴリの記事
- なぜ日本人だけが死んだのか?|ノルマントン号事件(明治19年 1886年10月24日)(2025.10.24)
- 潜水艇「タートル号」による世界初の軍艦攻撃(1776年9月7日)(2025.09.07)
- 戦艦「富士」が竣工(明治30年 1897年8月17日)(2025.08.17)
- 軍艦の名前に由来するメアリー・ローズの花(2025.05.25)
- 蛭子末次郎考案の開拓使旗「北辰旗」制定される(明治5年 1872年2月15日)(2025.02.15)

コメント