マラソンの日(紀元前490年9月12日)
陸上競技の長距離走マラソン。公道をコースとして42.195 kmを駆け抜ける競技です。
マラソンは第1回近代オリンピックで古代ギリシアの故事に由来して採用された種目です。マラソンは紀元前490年9月12日にアテナイ・プラタイア連合軍がギリシアのアテナイ北東にある村マラトンに上陸したペルシア軍を撃退した「マラトンの戦い」に由来します。この戦いに勝利した連合軍は兵士フィディピディスにアテナイの元老院に勝利の知らせえの伝令を命じました。フィディピディスはマラトンからアテナイまでの約40 kmを駆け抜け、そしてアテナイの外れにたどり着いたとことで「我勝てり」と告げて息絶えました。
この故事が史実かどうかは諸説ありますが歴史の父と呼ばれる古代ギリシアの歴史家ヘロドトスが著した「歴史」第6巻に「マラトンの戦い」が記されています。一方で日付や兵士の名前が異なる異説もあります。
1896年の第1回アテネオリンピックの開催にあたり、フランスの言語学者ミシェル・ブレアルが「マラトンの戦い」の故事に因んでマラソン競技の新設が提案され、マラトンからアテネ(アテナイ)のパナシナイコ競技場まで約40 kmを走破するマラソン競技が開催されました。翌年1897年にはボストンマラソンが開催され、マラソンは陸上競技として広まりました。
なお現在のマラソンの距離42.195 kmは「マラトンの戦い」の故事に由来するものではありません。最初は開催地によって距離が若干異なりました。1908年第4回ロンドンオリンピックのマラソン競技で初めて26マイル385ヤード(42.195 km)の距離となりましたが、距離が26マイル385ヤードに統一されたのは1924年第8回パリオリンピック以降です。
【関連記事】マラソンの日(紀元前490年9月12日)
| 固定リンク | 0
「スポーツ」カテゴリの記事
- 坂井 隆一郎選手が初制覇|男子100メートル第107回 日本陸上競技選手権大会(2023.06.04)
- 男子100メートル決勝 出場選手|第107回 日本陸上競技選手権大会(2023.06.04)
- 男子100メートル競争出場選手|第107回 日本陸上競技選手権大会(2023.06.01)
- フレッド・カーリー選手優勝|セイコーゴールデングランプリ陸上2023横浜男子100メートル競走(2023.05.23)
- フレッド・カーリー選手が出場|セイコーゴールデングランプリ陸上2023横浜 男子100メートル(2023.05.17)
「今日は何の日」カテゴリの記事
- ジョージ・オーウェルの小説「1984」出版(1949年6月8日)(2023.06.08)
- アメリカザリガニとミシシッピアカミミガメが条件付特定外来生物に指定される(2023年6月1日)(2023.06.05)
- 第1回インディアナポリス500マイルレース開催(1911年5月30日)(2023.05.30)
- 伊達巻の日|伊達政宗の忌日(5月24日)(2023.05.24)
- キログラムが新定義となった日(2018年5月20日)(2023.05.20)
コメント