ビヤホールの日(1989年8月4日)
日本で初めてビアホール形式で生ビールを出したお店は明治30年(1897年)7月20日に大阪麦酒株式会社(現:アサヒビール)が大阪の大江橋南詰に開店した「アサヒ軒」ですがこの店ではビヤホールという名前は使いませんでした。
明治32年(1899年)年8月4日、日本麦酒醸造會社の馬越恭平社長は恵比寿ビールを宣伝する目的で東京の銀座の新橋際(現:銀座八丁目)に「ヱビスビヤホール」を開店しました。当初はビアサロンという名称に決まりましたが、当時「サロン」という言葉に良いイメージがなかったことから「ホール」を選びビヤホールとしました。この「ヱビスビヤホール」が日本で初めて開店したビヤホールとなりました。
「ヱビスビヤホール」では500 mlのビールジョッキが10銭で販売されていました。この価格は当時のコーヒーの価格の5~10倍にもなりましたが、店舗が豪華であったことや作りたての生ビールが飲めることから大人気となり店は大繁盛しました。宣伝の目的で作られたビヤホールでしたがここでのビールの売上も好調だったのです。
さて8月4日を「ビヤホールの日」に制定したのは銀座ライオンです。「ヱビスビヤホール」は現在は株式会社サッポロライオンが経営する銀座ライオンとなっています。銀座ライオンでは「ビヤホールの日」には創業祭ということでビール半額サービスを提供しています。
現在の銀座七丁目にある銀座ライオンは大日本麦酒株式会社の本社ビルの1階で昭和9年(1934年)4月8日に開業しました。この店舗は現存する日本最古のビやホールとなっており登録有形文化財(建造物)に指定されています。
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