光速エスパー放送開始(1967年8月1日)
「バババババヒュンと空を行く♪」。昭和42年(1967年)8月1日午後7時、光速エスパーのテレビドラマが放送開始となりました。
光速エスパーは1964年に東芝のマスコットキャラクターとして登場しました。当時の東芝の代理店にはシャッターにイラストが描かれていたり、や店頭に人形が置いてありました。光速エスパーのデザインを担当したのは漫画や科学系のイラストを描いていた漫画家あさのりじ先生です。
光速エスパーの強化服はあさのりじ先生のアイデアで光速エスパーは当時最先端の製品が続々と登場する電気メーカーのマスコットとしてぴったりでした。またウルトラマンやキャプテンウルトラの宇宙ブームもあり子どもたちの間で大人気となりました。光文社「少年」1966年1月号からあさのりじ先生による連載が始まりテレビドラマ化も決まりました。スポンサーが東芝であったことから、光速エスパーは漫画やテレビ以外でも見かける機会が多く子どもたちの心を鷲掴みにしたのです。
テレビドラマは宣弘社が制作し日本テレビ系で1967年8月1日から1968年1月23日まで全26話が放送されました。テレビドラマ版は登場人物やストーリーがあさのりじい先生の漫画とは異なります。光速エスパーと言えば主人公の東ヒカルを演じる三ツ木清隆さん主演のテレビドラマの内容を思い出す人が多いのではないかと思います。主人公の名前「東ヒカル」は東芝のキャッチフレーズ「光る東芝」に由来します。
当時放送されていたSF系のテレビドラマには特殊能力をもったヒーローや怪獣が登場しましたが、光速エスパーとなる東ヒカル少年は普段は普通の子どもでした。強化服で特殊能力を得るというのは当時放送されていたキャプテンウルトラに似ていたかもしれません。怪獣が出ないかわりによりSF的なストーリーが重視されており科学と未来を連想させる内容に仕上がっていました。光速エスパーをサポートするエスパー星人の母でもある小型ロボットのチカも斬新な存在でした。
なお漫画版には松本零士先生の版もあります。こちららは集英社の「少年ブック」(1968年6月号から1969年4月号)と「少年ジャンプ」(1969年9号~1970年30号)で連載されました。松本零士先生は登場人物やストーリーを自分で好きにやるという条件で引き受けたそうです。光速エスパーや子どもたちを助ける巨大ロボットを登場させるなどあさのりじい先生やテレビドラマとは全く異なる内容となりましたが人気を博しました。なお光速エスパーになる少年の名前は「古代すすむ」でこの名前は宇宙戦艦ヤマトでも使われました。
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