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2022年7月16日 (土)

三内丸山遺跡で巨大木柱発見(1994年7月16日)

 三内丸山遺跡は青森県青森市大字三内字丸山に存在する紀元前約3900年~2200年前の縄文時代の大規模集落の遺跡です。大字三内字丸山の地に遺跡が存在することは古くから知られており江戸時代の弘前藩の記録には1623年に土偶が発見されたことが記されています。しかしながら長らくの間、本格的な調査が行われることはありませんでした。

 三内丸山遺跡の調査が始まったきっかけはこの地が青森県営野球場の建設地となったためです。1992年から建設地の事前調査が進められまいいたが、この調査で三内丸山遺跡が大規模集落の跡であることがわかったのです。1994年には直径約1メートルの栗の木の柱6本が発見されました。この柱穴の間隔は4.2メートル、幅と深さは2メートルで統一されていました。縄文時代の遺跡からは縄文尺と呼ばれる35センチメートルを単位とした長さのものが発見されています。柱穴の間隔4.2メートルも縄文尺のちょうど12倍の長さです。当時の人々の測量や建築技術が高ことが伺え、この柱は巨大掘立柱建物を支えたいたと考えられました。

三内丸山遺跡復元六本柱建物(復元物)
三内丸山遺跡復元六本柱建物(復元物)

 1994年7月16日、青森県で高さ20メートの建造物を支える巨大木柱が発見されたことが報道されました。弥生時代の吉野ヶ里遺跡より約5000年も古い縄文時代の遺跡から巨大な木柱が発見されたことは驚くべきことでした。青森県は野球場の建設を中止し遺跡を保存することにしました。

 三内丸山遺跡の広さはおよそ40ヘクタールもあります。集落跡には竪穴住居、高床式倉庫、掘立柱建物、道路、捨場、墓などが整然と配置されています。新青森駅へと向かう東北新幹線は三内丸山遺跡を通り抜けます。新青森駅に到着する前に遺跡の様子を見ることができます。

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