ヒマワリの花は太陽を追いかけているのか
ヒマワリは北アメリカの西部が原産地のキク科の花です。ヒマワリは太陽の動きを追いかけるように花が向きを変えるのでヒマワリ(向日葵)と名付けられたのですが、実際には花が太陽の動きを追いかけているわけではありません。
ヒマワリの茎の部分に太陽光が当たると植物生長ホルモンであるオーキシンという物質が作られます。オーキシンは日の当たらない方へ集まる性質があるため日陰になった茎の部分の方が日なたの茎の部分よりも生長することになります。
太陽が移動するとオーキシンは日の当たらない茎の部分へ移動しますから常に日陰の部分が生長することになります。日陰の部分が生長するということは茎が太陽の方に曲がるということです。
このように日の当たる部分と日の当たらない部分で茎の生長速度が違うので太陽の方へ向きを変えているように見えるのです。これを植物の屈光性といいます。
ところがオーキシンはヒマワリが生長すると作られなくなります。大きな花が咲く頃にはヒマワリは太陽を追いかけるような動きをしなくなります。
【関連記事】
| 固定リンク | 1
「植物の豆知識」カテゴリの記事
- お化けススキとも呼ばれるシロガネヨシ(2023.09.29)
- ティラノサウルス@APAホテル(2023.09.22)
- ケイトウ(鶏頭)には花びらがない(9月5日)(2023.09.05)
- 桜島大根|世界最大の大根(2023.08.21)
- 小さなピンク色の頭花を咲かせるリアトリス(キリンギク)(2023.07.15)
コメント