ウーパールーパーの正式な名称は?
ウーパールーパーはメキシコサラマンダーもしくはメキシコサンショウウオと呼ばれる両生類です。生物学的には両生綱有尾目トラフサンショウウオ科トラフサンショウウオ属に分類されます。
アホロートルと呼ばれることもありましがこれはトラフサンショウウオ科のネオテニー(幼態成熟)の総称で必ずしもウーパールーパーのことではありません。有名なアホロートルがメキシコサンショウウオということです。アホロートルは日本語のひびきが良くありませんが、Axolotlでアステカの火と稲妻の神でケツァルコアトルの双子のショロトル(Xolotl)に因みます。
ウーパールーパーを前から見るとこんな感じです。頭の両側に3本ずつ見えるのは外鰓(がいさい・そとえら)でエラです。通常、外鰓は成長とともに消失するのですが、ウーパールーパーは幼生の形態を残したまま成熟するため外鰓が残ります。
ウーパールーパーの身体を横から見るとやっぱりサンショウウオの仲間だなと思います。ちょっと愛嬌のある顔からは想像できないぐらい体つきで胴体が分厚くて長いです。全長は10~25センチメートルです。脚は短く指は細長く水掻きはほとんど目立ちません。
さて日本ではウーパールーパーという名前が有名ですがこれは正式名称正ではありません。1980年代半ばに珍獣ブームとして有名になったときにウーパールーパーの商標で「日清焼そばU.F.O.」のCMに登場してその名前が広まりました。
なお冒頭で説明したアホロートルの語源となったアステカの神ショロトル(Xolotl)は次のような姿をしています。
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