わずか2分の日没ショー
空が真っ赤に染まって太陽が沈んでいきます。日中はずっと空で輝いている太陽ですが日没はほんのわずかな時間の出来事であっという間に沈んでしまいます。
なぜなら地球の自転は1日24時間でひと回り。360度/24時間=360度/1440分間だから0.25度/1分です。つまり4分間で1度移動するということです。
太陽は見かけの直径が0.5度ですから太陽の下側が地平線や水平線にかかってからわずか2分間で姿を消してしまうのです。その2分間の日没ショーを捉えたのが次の写真です。
たった2分の日没ショーですが見えている太陽は現在のものではありません。光の速度は秒速30万キロメートルというもの凄い速さですが太陽から地球までは約1億5千万キロメートルも離れています。太陽を出た光は8分19秒かけて地球にやってくるのです。ですから、たった今見ている太陽は8分19秒以上前のものです。
なぜ「以上」なのかと言うと光が地球の大気で屈折して見かけの位置が本来の位置とずれて浮き上がって見えるからです。これを大気差といいます。天頂に見える天体は大気差は生じないのですが、地平線近くに見える天体は約0.6度位置がずれて見えます。つまり沈んでいくように見える太陽は2分以上前に沈んでいることになるのです。これは見かけの直径が太陽と同じ0.5度である月も同じです。
ところで月から太陽を観察した場合はどうなるでしょう。月は空気がありませんから大気差は生じません。月と地球の距離は約38万4千キロメートルですから月から見える地球は約1.28秒前の姿になります。
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