第1回全国自動車競走大会の開催(1936年6月7日)
1936年6月7日、日本初の本格的な自動車レース「第1回全国自動車競走大会」が日本自動車競走倶楽部により開催されました。この大会はかつて神奈川県川崎市中原区の多摩川河川敷に存在した多摩川スピードウェイ(オリンピアスピードウェイ)で開催されました。
多摩川スピードウェイは日本のみならずアジア初の常設サーキットで長径460メートル、短径260メートル、1周1,200メートルの楕円形の左回りのダートトラックをもつサーキットでした。多摩川の河川敷の土手にコンクリート製の観客席を備えていました。この観客席は数千人を収容することができ、またサーキット全体では最大で3万人の観客を収容することができました。
第1回全国自動車競走大会にはフォード・ブガッティ・ベントレーなどの外車にくわえて日産や本田をはじめとする国産車も参加しました。このとき本田宗一郎は自ら製作した「浜松号」で参加しましたが接触事故で負傷しリタイアしています
国産小型レース杯で優勝したのは三井物産グループのオオタ自動車工業の「オオタ号」でした。ダットサンの優勝を確信していた日産自動車の鮎川義介社長は敗北したことに衝撃を受けて必ず優勝できる自動車を開発するよう厳命しました。日産自動車は同年10月25日に開催された第2回全国自動車競走大会において優勝を果たしています。次の影像はダットサンが優勝した第2回の様子を撮影したものです。
[MS HISTORY] Tama river Datsun Race
多摩川スピードウェイの跡地は野球場やサッカー場になっていますが河川敷にはコンクリート製の観客が残っていましたが2021年に堤防の改修のため取り壊され一部が記念として残されました。
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