ロンドンのタワーブリッジが完成(1894年6月30日)
世界一豪華な橋と言われるロンドンのタワーブリッジ。
19世後半のイギリス。イーストロンドンの商業開発が進みさらなる発展のためテムズ川にかかるロンドン橋の下流に新たに橋を建設することになりました。しかし、ロンドン橋とロンドン塔の間にはプール・オブ・ロンドンの港湾施設が存在するため通常の橋では船舶の妨げになることが問題となりました。さまざまな橋が提案されましたが問題を解決できるようなデザインの橋はありませんでした。
橋の設計が承認されたのは跳開橋(ちょうかいきょう)の建設が決定する1884年のことでした。橋の建設にはエンジニアのジョン・ウルフ・バリーと建築家のサー・ホレス・ジョーンズが選ばれました。1885年に建設許可が降り、橋の開口部の幅61メートル、天井の高さが41メートルの橋とすることが法律で定められました。また橋のデザインはゴシック様式にすることになりました。
バリーは2つの橋脚のそれぞれにタワーを持ち橋の中央が観音開きになる跳開橋を設計しました。これによって大型船が通行できるようにしました。タワーブリッジは1886年に着工され、8年後の1894年6月30日に完成しました。
英国皇太子のアルバート・エドワード(後のイギリス国王、エドワード7世)と妻のアレクサンドラ・オブ・デンマーク(後の王妃、デンマーク国王クリスチャン9世の娘)によって、開通式が行われました。
開通当時、橋の稼働には蒸気機関が使われていました。跳開部の両端に水圧を掛けてシーソーの原理で橋を開閉するようになっていました。現在は電力を利用して橋を開閉しています。
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