日本赤十字社創立記念日(1877年5月1日)
明治10年(1877年)に大西郷こと西郷隆盛ら反乱士族による西南戦争が勃発しました。西南戦争は国内で起こった最大規模の内戦となり多くの人々が傷つき命を落としました。この悲惨な状況を鑑みて元老院議官の佐野常民らは「敵味方を区別することなく戦場で負傷した将兵を救護する」という赤十字社の精神を元にした博愛社を設立しようと政府に許可を求めました。しかしながら、西郷隆盛の実弟で陸軍卿の山縣有朋の代理を務めていた小西郷こと西郷従道は逆賊は犯罪者であり赤十字社の精神とは折り合わないとし博愛社の設立を許可しませんでした。
佐野常民は博愛社の設立を諦めず熊本洋学校教師館ジェーンズ邸に滞在していた元老院議長で征討総督の有栖川宮熾仁親王に博愛社の設立と救護活動を直談判しました。熾仁親王はかつては同じ志を持つ志士で天皇の臣民である敵将兵を救護する博愛社の精神を称賛し設立を許可しました。これによって明治10年(1877年)5月1日に博愛社が設立されました。博愛社はさっそく救助活動を開始し多くの将兵を救護しました。しかしながら敵味方を助けるという精神が敵味方の兵に理解されておらず救護隊が敵味方から妨害や攻撃を受けることも多々あったようです。
明治19年(1886年)、日本はジュネーヴ条約に参加しました。これによって明治20年(1887年)5月20日に「博愛社」は「日本赤十字社」と改称し万国赤十字社同盟に加盟した。
【関連記事】
・上野公園の西郷隆盛像の除幕式(1898年12月18日)(西南戦争の経緯)
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