アメリカザリガニが日本にやって来た日|ザリガニの日(1927年5月12日)
アメリカザリガニはザリガニ下目アメリカザリガニ科のザリガニです。名前の通り原産地はアメリカ合衆国のミシシッピ川流域ですが分布を広げ現在は世界各地で生息しています。水深が浅くて流れの緩い水田、用水路、池などに生息しています。体長は一般に8~12センチメートルぐらいですが20センチメートルほどまで成長する個体も存在します。体色は赤色や褐色をしていますがこれは植物性のエサに含まれる色素に由来します。エサが動物性に偏ると青色や白色になります。
アメリカザリガニは水質汚染にも強く雑食性で繁殖力も高いため生態系に大きな影響を与えます。水草を切断するため水生昆虫の住処や魚の産卵場所を減少させます。またもともと日本ではザリガニと言えば在来種のニホンザリガニのことでしたがニホンザリガニの個体数が激減しアメリカザリガニの方がザリガニと呼ばれるようなりました。
アメリカザリガニは現時点では特定外来生物に指定されていませんが侵略的外来種に選ばれています(2023年6月1日に条件付特定外来生物に指定された)。 アメリカザリガニは生態系に大きな影響を及ぼしているものの広く飼育を規制すると大量に遺棄されるなど弊害が予想されるため、販売などを目的とした飼育を規制するなど新たな規制の仕組みや対策が必要とされています(令和4年1月 中央環境審議会「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律の施行状況等を踏まえた今後講ずべき必要な措置について(答申)」)。なおアメリカザリガニを除く外来種のザリガニは特定外来生物と指定されています。
さてアメリカザリガニはかつては日本に存在していませんでした。昭和2年(1927年)5月12日に神奈川県鎌倉郡岩瀬の鎌倉食用蛙養殖場(現:岩瀬下関防災公園)が食用のウシガエルのエサとしてアメリカ合衆国から輸入されました。このとき100匹のアメリカザリガニが輸入されましたが日本に無事にたどり着いたのはわずか20匹でした。この20匹を元に繁殖が行われましたが逃げ出した個体が元になって爆発に増加し全国各地に広がりました。アメリカザリガニをエサとして養殖していたウシガエルも北米原産で現在は特定外来種に指定されています。
アメリカザリガニは日本で食用とする文化は広まっていませんがアメリカや中国ではザリガニが人気の食材となっています。日本にはザリガニを漁獲すう業者もいないため日本で食べられるザリガニ料理のほとんどは中国産のアメリカザリガニです。ザリガニの食文化が進むと外来種の問題を解決するひとつの有力な手段になるかもしれません。
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