サクラエビ(桜エビ)
春になると桜が咲きますが、海では桜エビの春の漁期を迎えます。サクラエビはサクラエビ科の小型のエビで深海に生息しています。成長すると4センチメートルほどの大きさになります。身体は透明ですが甲羅に赤色の色素が沈着しているため全体としては綺麗なピンク色に見えます。このため桜エビと呼ばれます。
サクラエビは群れで行動し、昼間は水深200メートル以上の深海を遊泳しますが、夕方から夜間にかけて水深20メートルほどの浅海まで浮上します。海中を浮遊するプランクトンや生物の死骸や排泄物をエサとします。
サクラエビの身体にはたくさんの発光器があり青白く光ります。一般に発光生物は威嚇やコミュニケーションや照などの目的で発光しますが、サクラエビは刺激を与えても発光しません。浅海に差し込む日光や月光に紛れて捕食者から身を守るため発光すると考えられています。
サクラエビは沿岸部に生息し駿河湾に多数存在しています。東京湾、相模湾などでも生息していますが水深が浅いため個体数が多くありません。そのためサクラエビの漁獲は駿河湾に限られています。
今年2022年の春漁は3月30日に始まりました。2018年から不漁が続いており、初日の水揚げは天候不良の影響もあり昨年の半量の約0.9トン、初競りの値は昨年並みで1箱15キログラム8,2776円だったそうです。漁期は6月8日まで。サクラエビを堪能できる時期となりました。
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