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2022年4月25日 (月)

日本初は別に存在していた|歩道橋の日(1963年4月25日)

 子どもたちを交通事故から守り安全に道路を渡らせる歩道橋。いまでこそ歩道橋はよく見かけますが昭和40年代は歩道橋は珍しい施設でした。

横断歩道橋
横断歩道橋

 日本で初めて歩道橋が設置されたのがいつなのか調べてみたところ4月25日が「歩道橋の日」とされていました。これは昭和38年(1963年)4月25日に日本初の歩道橋が大阪駅西口中央郵便局前に設置されたことに由来します。この高さ5.5メートル、長さ47.5メートル、幅4メートルの歩道橋は大和ハウス工業株式会社と川崎製鐵株式会社が共同で寄贈したものです。「大阪駅前交通安全陸橋」と名付けられ、1991年に駅前が再開発されるまで使用されました。

 ところが日本で初めて設置された歩道橋はこの歩道橋ではありません。昭和34年(1959年)6月27日に愛知県清須市(当時:西春日井郡西枇杷島町)で近隣の学校に通う子どもたちを交通事故から守るため鉄筋コンクリート製の「学童専用陸橋」が設置されました。竣工式には町長をはじめとした多くの町民が参加し渡り初めを行いました。後に「西枇杷島町横断歩道橋」と名称が変更されましたが設置当時は歩道橋という用語はなかったようです。

 当時、高度経済成長期において交通事故が増加する中で横断報道は自動車を優先した施設という指摘もありましたが、子どもを交通事故から守ることができると高く評価されるようになり各地で歩道橋が設置されるようになりました。「西枇杷島町横断歩道橋(学童専用陸橋)」は2010年まで50年間に亘って使用されましたが老朽化と道路拡張のため同年3月に市民が渡り納めを行いその後撤去されました。

 「大阪駅前交通安全陸橋」の設置日が「歩道橋の日」となったのは「学童専用陸橋」の存在が認知されていなかったからでしょうか。日本記念日協会のページでは「歩道橋の日」は見つかりませんでした。

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