1906年アテネオリンピック開催(1906年4月22日)
近代オリンピックはフランスの教育者ピエール・ド・クーベルタン男爵の古代オリンピックの復活の提唱によって始まりました。第1回オリンピックは1896年にギリシア王国のアテネで開催されました。このオリンピックは資金的な問題もありましたが当時国際的な地位を向上しようとしていたギリシア王国の支援もあり大成功を収めました。
1900年に第2回オリンピックがフランスのパリで開催され、1904年に第3回オリンピックがアメリカ合衆国のセントルイスで開催されました。しかしながら、この2つのオリンピックは同時に同地で開催された万国博覧会と一緒に行われことや不祥事も生じたため盛り上がりに欠け反省点が残る大会となりました。
次のオリンピックは1908年にイギリスのロンドンで開催される予定でしたが、第1回オリンピックを成功さっせたギリシア王国はオリンピックは毎回ギリシアで開催されるべきだと主張しました。クーベルタン男爵はオリンピックは各国の持ち回りで開催するべきと考えていましたが、過去2回のオリンピックが盛り上がらなかったこともあり、オリンピックは4年ごとに各国で開催しその中間の年にギリシア王国で開催することに決まりました。
そこで1906年にギリシャ王国のアテネでオリンピックが開催されました。その後、ギリシア王国が政情不安となりオリンピック開催を主張していたゲオルギオス1世が亡くなったことによって以降のアテネオリンピックの計画が頓挫し2度と開催されることはありませんでした。
1950年に国際オリンピック委員会は1906年オリンピックを公式記録から外しオリンピックの歴史から消えることになりました。そんため、この大会でのみオリンピックメダルを獲得していた選手はオリンピックのメダリストではなくなってしまいました。写真のマラソンで金メダルを獲得したウィリアム・シェリング選手は幻のオリンピックメダリストとなってしまいました。なお、シェリング選手と併走しているのはギリシア王国のゲオルギオス・ティス・エラザス王子です。現在、1906年アテネオリンピックは特別大会、暫定大会、中間大会、10周年大会などと呼ばれています。
| 固定リンク | 0
「スポーツ」カテゴリの記事
- 坂井 隆一郎選手が初制覇|男子100メートル第107回 日本陸上競技選手権大会(2023.06.04)
- 男子100メートル決勝 出場選手|第107回 日本陸上競技選手権大会(2023.06.04)
- 男子100メートル競争出場選手|第107回 日本陸上競技選手権大会(2023.06.01)
- フレッド・カーリー選手優勝|セイコーゴールデングランプリ陸上2023横浜男子100メートル競走(2023.05.23)
- フレッド・カーリー選手が出場|セイコーゴールデングランプリ陸上2023横浜 男子100メートル(2023.05.17)
「今日は何の日」カテゴリの記事
- ジョージ・オーウェルの小説「1984」出版(1949年6月8日)(2023.06.08)
- アメリカザリガニとミシシッピアカミミガメが条件付特定外来生物に指定される(2023年6月1日)(2023.06.05)
- 第1回インディアナポリス500マイルレース開催(1911年5月30日)(2023.05.30)
- 伊達巻の日|伊達政宗の忌日(5月24日)(2023.05.24)
- キログラムが新定義となった日(2018年5月20日)(2023.05.20)
コメント