キャプテンウルトラ放送開始(1967年4月16日)
昭和42年(1967年)4月9日、TBSのタケダアワーで放送されていたウルトラマンが最終回を迎えました。ウルトラマンは前番組のウルトラQに続いて高視聴率を獲得し大人気の特撮ドラマとなりましたが撮影スケジュールが切迫し週1回の放送に間に合わない恐れが出てきました。また撮影にかかる費用の負担も大きくなってきたため第39話で最終回とすることが決まりました。「タケダアワー」一社提供をしていたスポンサーの武田薬品はウルトラシリーズの継続を要望しましたが円谷プロダクションが次作を制作するまでにはしばらくの時間を要しました。
同じ頃、テレビ特撮ドラマに参入を伺っていた東映は独自の世界観のテレビ特撮ドラマ「宇宙大戦争」の企画をTBSに持ちこみました。円谷プロダクション制作の次作は放送を開始するまでに半年間を要したため、TBSはこの期間に放送するウルトラシリーズ第二作目の制作を東映に依頼しました。これが「キャプテン・ウルトラ」になりました。
キャプテン・ウルトラはウルトラマンのような巨大ヒーローは出てきませんが、主人公のキャプテン・ウルトラこと本郷武彦隊員がキケロ星人のジョー、ロボットのハックと共に宇宙を舞台に宇宙人や怪獣と戦う宇宙活劇(スペース・オペラ)でした。人間と宇宙人とロボットが協力して戦うという設定がスター・ウォーズよりずっと以前に存在していたのです。 また分離・合体するメカと言えばウルトラセブンのウルトラホーク1号が有名ですがシュピーゲル号が先駆けとなりました。シュピーゲル号を知っていた子どもたちはウルトラセブンが始まってウルトラホーク1号を見てもかっこいいとは思いましたが分離・合体に驚くことはなかったのです。
前半はバンデル星人との戦い。洗面器を頭に乗せたような形をした頭だなと思って見ていました。前半が終了するとキケロのジョーは故郷の星へ帰ることになりました。キケロのジョーの姿が当時の子どもたちに不人気だったのが理由ですが、現在ではおそらく受け入れられて人気になるのではないかと思います。さて後半になると路線変更で様々な怪獣が次々と登場します。アカネ隊員がシュピーゲル号に搭乗するようになり大人気となりました。初期のウルトラシリーズのウルトラヒロインというと桜井浩子さんが演じた江戸川由利子とフジ・アキコ隊員、そしてひし美ゆり子さんが演じた友里アンヌ隊員が有名ですが、当時の子どもたちは城野ゆきさんが演じたアカネ隊員の大ファンでした。
キャプテン・ウルトラは当初の約束通り昭和42年(1967年)9月24日に第24話「行け!キャプテン 宇宙をこえて」をもって最終回を迎えます。たった半年間の放送でしたが壮大な宇宙を舞台にしたスペース・オペラは子どもたちの心にしっかりと残ったのです。
シン・キャプテン・ウルトラとかやらないだろうか・・・
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