映画「2001年宇宙の旅」一般公開(1968/04/06)
「2001年宇宙の旅」はスタンリー・キュービックとアーサー・C・クラークによって1964年に制作が開始された本格的SF映画です。
最近のSF映画はコンピュータグラフィックスが駆使され本物のような映像ですが当時は現在のような特撮技術はありませんでした。ところが、この映画の特撮は当時のSF映画としては極めて画期的なものでした。また宇宙空間での様々な事象が科学的にもほぼ正しく描写されたのです。
例えば、宇宙船の中でキャビンアテンダントが空中を浮遊するペンを取るシーンがあります。これはガラス板にペンを貼り付けてそのガラス版を動かして撮影するという極めて簡単な仕掛けですが本当にペンが無重力空間を浮遊しているように見えます。また宇宙船に搭載されていた人工知能HAL9000型コンピュータが人間に対して反乱を起こすという設定も当時としては奇抜なアイデアでした。
「2001年宇宙の旅」は1968年4月2日にワシントンで初めてプレミア公開され同年4月6日に全米で一般公開されました。日本で公開されたのは同年の4月11日です。
ヨハン・シュトラウスの美しきドナウをはじめとするクラッシック音楽をバックに壮大な宇宙空間の中で哲学的なストーリーが展開していきます。観客の多くが宇宙の広大さ神秘さを感じると同時にいつかは宇宙を旅することができるという思いを抱きました。折しもアポロ11号が月面に降り立つ1年前のことでした。「2001年宇宙の旅」は1968年のアカデミー賞で特殊視覚効果賞を受賞し、その後のSF映画に大きな影響を与えたことは言うまでもありません。
2001: A Space Odyssey (1968) - 'The Blue Danube' (waltz) scene [1080p]
テレビで放送されたときの淀川長治さんの解説もよかったです。
映画 2001年宇宙の旅 吹替え 初回解説 淀川長治 1981年
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