恵比寿麦種(ヱビスビール)発売開始(1890年2月25日)
明治20年(1887年)9月、東京府東京市京橋区に本社を置く日本麦酒醸造會社(サッポロビール前身)が設立され、その3ヶ月後の1888年2月に東京府荏原郡三田村(現ガーデンプレイス)に工場が設立されました。
当時、輸入品のビールが大衆化していましたが最も人気のあったのはドイツ北部フレンスブルクのストックビールでした。国内ではストックビールの名前を模した国産の粗悪なビールも出回っていました。そこで日本麦酒醸造會社はストックビールに匹敵する本格的な国産のドイツビールを製造するためドイツの醸造技師カール・カイザーを招聘しました。カイザーが醸造した国産ドイルビールには福徳開運の神様である大黒天に因んだ名前をつけることが検討されましたが「大黒ビール」が既に存在していたため商売繁昌の神様である恵比寿天に因んだ名前が付けられました。そして1890年2月25日に「恵比寿麦酒」が発売されました。
「恵比寿麦酒」はストックビールに換わるビールとして受け入れられ外国人にも人気のビールとなり販売数も増加しました。当初は工場から馬車で出荷していましたが1901年には貨物駅が建設され恵比寿麦酒に因んで「恵比寿停留所」と名付けられました。1906年には付近に旅客駅も建設され「恵比寿駅」と名付けられました。地名の恵比寿は「恵比寿麦酒」が作られていた場所だから恵比寿と名付けられたのです。
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