« 南極ゴジラ発見?(昭和33年 1958年2月13日) | トップページ | 【おもしろ映像】地球の出と地球の入り »

2022年2月14日 (月)

海王丸(初代)が進水(1930年2月14日)

 「海王丸」は日本の大型帆船の航海練習船です。現在「海王丸」というと1989年に就航した2代目の「海王丸(海王丸II世)」のことですが、初代の「海王丸(初代)」は1930年に就航しました。

初代「海王丸」於函館港
初代「海王丸」於函館港

 「海王丸(初代)」が建造されるきっかけは1927年に起きた鹿児島県立商船水産学校の練習船「霧島丸」の海難事故でした。同年3月、「霧島丸」は宮城県金華山沖で暴風雨に遭い沈没し乗組員および生徒の合計53名全員の尊い命が失われました。この事故によって翌1928年により安全に航行できる大型帆船の航海練習船が2隻建造されることになりました。2隻の建造費用は182万円で当時としては国家予算に対して巨額を投じる大型プロジェクトとなりました。2隻は1930年に完成し、第1船の「日本丸(初代)」が同年1月27日、「海王丸(初代)」が同年2月14日に進水式が行われました。

 「海王丸(初代)」はその姿から「海の貴婦人」と呼ばれ半世紀に渡り活躍しました。戦時中は帆が取り外されたうえに船体も白色から灰色に塗り替えられ石炭の輸送船として使われました。戦後は多くの引き揚げ者を日本に送り届けました。役目を終えた1955年に帆が取り付けられ船体が白色に再塗装され美しい姿に戻りました。1989年に引退し現在は富山県の「みなとオアシス海王丸パーク」に展示されています。なお姉妹船の「日本丸(初代)」は横浜の「日本丸メモリアルパーク」で展示されています。

【関連記事】

ハドソン川で蒸気船クラーモントが試運行に成功(1807年8月17日)

米国捕鯨船マンハッタン号が日本に寄港(1845年4月18日)

黒船来航(1853年7月8日)

灯台記念日(1868年11月1日)

霧笛記念日(1879年12月20日)

青函連絡船が就航(1908年3月7日)

タイタニック号が氷山に衝突(1912年04月14日)

豪華客船オリンピック号がUボートを撃沈(1918年5月12)

客船クィーン・エリザベスが進水(1938年9月27日)

戦艦「大和」が竣工(1941年12月16日)

コンティキ号が太平洋漂流実験成功(1947年8月7日)

青函連絡船「洞爺丸」沈没(1954年9月26日)

南極観測船「宗谷」が南極に向けて初出航(1956年11月8日)

南極観測艦「ふじ」が初出港(1965年11月20日)

沈没したタイタニック号を発見(1985年9月1日)

海賊旗ジョリー・ロジャーの由来

遭難信号「SOS」の意味は?

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

人気ブログランキングへ

| |

« 南極ゴジラ発見?(昭和33年 1958年2月13日) | トップページ | 【おもしろ映像】地球の出と地球の入り »

今日は何の日」カテゴリの記事

船舶」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 南極ゴジラ発見?(昭和33年 1958年2月13日) | トップページ | 【おもしろ映像】地球の出と地球の入り »