世界初の地下鉄がロンドンで開通(1863年1月10日)
世界最初の地下鉄
鉄道発祥の国イギリスでは世界に先駆けて鉄道の整備が進みました。ところが首都ロンドンは建物が密集しているため鉄道を敷設することができませんでした。1834年、テムズ川の水底に「テムズトンネル」が開発すると、これを参考にロンドン市内に地下鉄を走らせる構想が持ち上がりました。そして1854年にメトロポリンタン鉄道会社による地下鉄建設が認可されました。
なにしろ世界初の地下鉄ですから最初からロンドン市内に地下トンネルを掘るわけにはいきませんでした。1855年にロンドンと地質が似ているギブルズワースに試験トンネルが作られました。ここでは地下鉄用の列車の開発も行われました。試験トンネルの成果からロンドン市内の地下鉄の建設工事も進められ、1863年1月10日にパディントン駅とファリントン駅を結ぶ世界初の地下鉄が開業しました。開業当日は38,000人の乗客を運び他の鉄道から列車を借りるほど大人気となりました。
さてロンドンの地下鉄開業当時は未だ電車は開発されていませんでしたので、蒸気機関車がガス灯付きの木製の客車を牽引しました。上記機関車が出す硫黄を含む煤煙を逃すため地下鉄の駅は吹き抜け構造で路線の一部は堀のようになっていました。それでも駅は煤だらけとなり、木造のホームがしばしば小火(ボヤ)を起こすなど、地下鉄の環境は良好ではなく評判はよくありませんでした。そのような状況でもロンドン地下鉄は市民の足として活用されどんどん拡張されていきました。ロンドンの地下鉄が電化されたのは1905年のことでした。
ところで地下鉄のことを「メトロ」と呼びますが、これは世界初の地下鉄を建設したメトロポリンタン鉄道会社に由来します。
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