航空機の胴体上部の平らな突起物は何?
既に気が付いている人も多いと思いますが胴体の上部に何やらお弁当箱のような突起物が取り付けられている機体を見かけます。次の機体はエアバス社のA321ですが確かに尾翼の前部にお弁当箱のようなものが乗っかっています。以前の機体にはこのような突起物は取り付けられていませんでしたが、このお弁当箱のようなものはいったい何なのでしょうか。
こちらは同機の後部だけを撮影したものです。このお弁当箱のようなもは丸みを帯びた平らな突起物です。かなり大きいので目立ちますが、これは機内で利用するWi-Fi用のアンテナです。高度10,000メートルでWi-Fiが使えるのはこのアンテナのおかげです。このアンテナで人工衛星と通信し、人工衛星経由で地上のネットワークに接続しています。
航空機の高速で移動していますが、アンテナは水平方向と垂直方向に回転するようになっており人工衛星の位置を自動的に補足しながらとぎれなく電波を受信できるようになっています。しかし、離着陸時は機体が大きく旋回し人工衛星がうまく補足できないためある程度の高度に達するまではWi-Fiの利用は制限されています。
ところで、このお弁当箱の前にある三角形のものは管制塔との連絡用の無線のアンテナです。垂直尾翼の前にあるのは航空機が遭難したときに救難用電波を発するアンテナです。
| 固定リンク | 0
「身近なものの仕組み」カテゴリの記事
- 「定規」と「物差し」の違い(2025.05.27)
- 五百円札の発行(昭和26年 1951年4月2日)(2025.04.02)
- 2月24日が閏日だった?(1996年2月24日)(2025.02.24)
- 江戸幕府が主要な街道に一里塚を設置(慶長9年 1604年2月4日)(2025.02.04)
- 紅白幕に対して白黒幕の名前は?(2024.12.03)
「飛行機」カテゴリの記事
- 一〇〇式重爆撃機「呑龍」(2025.06.14)
- 「加藤隼戦闘隊(飛行第64戦隊)」の加藤建夫隊長が戦死(昭和17年 1942年5月22日)(2025.05.22)
- 日本初の海上空港となる長崎空港が開港(昭和50年 1975年5月1日)(2025.05.01)
- 飛行船の日|飛行船「雄飛」の試験飛行(大正5年 1915年1月22日)(2025.01.22)
- 世界初の艦上から発艦(1910年11月14日)(2024.11.14)
コメント