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2021年12月14日 (火)

南極の日(1911年12月14日)

 1911年12月14日、ノルウェーの探検家ロアール・アムンセンと4人の隊員が世界で初めて南極点に到達しました。このことを記念して12月14日は「南極の日」とされています。

 アムンセンはもともと北極探検と北極点到達をめざして資金集めなどの準備を進めていまいたが、1909年にアメリカの探検家が北極点に到達したというニュースを聞いて計画を変更し目的地を南極点にしました。この計画変更に対して継続して支援が得られるかどうか不透明だったためアムンセンは目的地を変更したことを公表しませんでした。

 1910年6月、極圏探検船フラム号が試験航海に出発したとき、多くの乗組員は目的地は北極と信じていました。同年7月末にフラム号はノルウェーのクリスチャンサンでぞり用の犬を乗せ北極点に向かう準備を整えました。同年9月初め、最後の寄港地マディラ諸島のフンシャルに到着したとき、アムンセンは乗組員に計画の変更を説明しました。乗組員に南極に同行するか意思確認を行ったところ全員が同意しました。

 フラム号はフンシャルを出発して約4か月後の1911年1月にグレート・アイス・バリアのクジラ湾に入りました。アムンサンは上陸し船から約4 km離れた場所にフラムハイム基地を設営しました。ここで周辺の調査を行いながら南極点に向かう準備をしました。時は過ぎて越冬の時期が近づきます。フラムハイムは4月に太陽が沈み4カ月間続く極夜となりました。

 アムンセンは越冬しながら南極に向かう計画を立て太陽が昇る8月にフラムハイムを出発することに決めました。太陽の光は8月27日に蘇りましたが8月の南極は摂氏マイナス60度近い極寒であり出発を断念せざるを得ませんでした。そして1911年9月8日、気温が摂氏マイナス27度になったときアムンセンは出発を決意し7人の隊員とともにフラムハイムを後にしました。最初は順調に南極点に向かっていましたが寒さが増し犬などが凍傷にかかるようになりました。9月12日に気温が再び摂氏マイナス60度近くまで下がると、アムンセンはフラムハイムに帰還することを決断しました。ソリを軽くするため途中の補給所に多くの装備を置き、9月17日までには全員が帰還しました。このとき部下の一人がアムンセンに抵抗したため、3名が南極探検の別動隊となりました。これによって南極点に向かう隊員はアムンセンを含めて5名になりました。

 アムンセンは早すぎた出発の反省から春が訪れるのを待ち、1911年10月19日にアムンセンは4人の隊員とともに4台のソリを52匹の犬に日笠てフラムハイムを出発しました。天候が悪化し途中でクレバスに迷い込みましたが、その後は順調に南極点に向かいました。標高3200メートルの氷河の山を越えて、1911年12月14日に世界で初めて南極点到達に成功しました。アムンセンは南極点に国旗を立てその場所を「ノルウェー王ホーコン7世の台地」と名付けました。そして測量を行い南極点の位置を求めそこにテントを張ってポールハイムと名付けました。そして、12月18日に南極点を出発し翌1912年1月25日にフラムハイムに帰還しました。当初、北極点をめざしていたアムンセンは南極点到達をこれほど全く反対の目標を達成したものは他にいないと振り返っています。

アムンセンとポールハイム
アムンセン(1913年)とポールハイム

 アムンセンが南極点への旅を急いだのはイギリスのロバート・ファルコン・スコットの隊と南極点到達の競争をしていたからです。スコットの隊はアムンセンの隊より1ヶ月後の1月17日に南極点に到達しました。アムンセンの隊は全員無事で帰還しましたが、スコットの隊は帰途に遭難し全員が死亡してしまいました。1956年、米国は世界初の南極点到達を達成したアムンセンとスコットに敬意を表し、南極点付近に建設した観測基地に「アムンセン・スコット基地」と名付けました。

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