ウルトラ警備隊キリヤマ隊長を偲ぶ日(1998年12月1日)
ウルトラ警備隊のキリヤマ隊長と言えば俳優の中山昭二さんです。中山昭二さんは昭和3年(1928)年2月26日生まれで平成10年(1998年)12月1日に他界されました。当時まだ70歳で肺炎が原因とのことでしたから突然の訃報に驚きました。
中山昭二さんは戦後にバレエダンサーとして舞台で活躍するようになり、舞台で越路吹雪さんの相手役となったことがきっかけで映画「アナタハン」に出演し銀幕デビューを果たし、多くの映画に出演するようになりました。中山昭二さんは多くのリーダー役を演じていますが、自分の世代では何といってもウルトラセブンのウルトラ警備隊のキリヤマ隊長です。
キリヤマ隊長ことキリヤマ・カオルは年齢38歳、隊歴16年、東京都出身。中山昭二さんの当時の年齢は40歳です。この年齢で既にあの貫禄です。第二次大戦中の軍隊での経験などもあってのことでしょう。キリヤマ隊長はいつも冷静で厳しいのですが、とても優しくて周りからの信頼も厚いリーダーのお手本のような隊長でした。宇宙人の侵略に対して強い意思で立ち向かい信念をもって決断します。基本的には平和を追求する行動を取りますが、ひとたび相手を敵と判断すると調査が不十分でも攻撃を仕掛けることもありました。
「モロボシ・ダンとでもしておきましょう」のウルトラセブンもキリヤマ隊長流の「地球人の平和」に肩入れをしますが悩むことも多々ありましたが、1万7千歳のモロボシ・ダンは若干38歳のキリヤマ隊長をすっかり頼りにしていたのです。
隊歴16年のキリヤマ隊長、若い頃は優秀な隊員だったようです。南廣さんが演じた同期の宇宙ステーションV3のクラタ隊長とは過去にいろいろと活躍し(やらかし)たようです。ウルトラホークによる2人の息の合う攻撃を見ると、2人が歴戦の戦闘機乗りだったことがわかります。
ウルトラセブン出演後は時代劇でよくお見掛けするようになりましたが悪代官の役などが多かったように思います。晩年は日光江戸村で役者の育成をされていたためテレビで見る機会はめっきり少なくなりましたが、ウルトラセブンやウルトラ警備隊の特集番組には元気な姿で出演されていました。少しやせていましたがヘルメットをかぶって「なにっ!」というと、そこにはやっぱりキリヤマ隊長がいたのです。
中山昭二さんは1999年7月から放映されたウルトラセブン1999最終章6部作に出演する予定でしたが前年に他界されたためキリヤマ隊長としての再登場はかないませんでした。
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