モルの日(10月23日午前6:02ー午後6:02)
化学で習うモル(mol)は物質量を示すSI単位で1モル中には6.02214076×10の23乗個の粒子が含まれると定義されます。6.02214076×10の23乗はアボガドロ定数と呼ばれています。
アボガドロ定数はイタリアの化学者アメデオ・アボガドロに由来します。アボガドロは1811年に同一の圧力と温度のもとで気体の体積はその種類に関わらずそれに含まれる原子または分子の数に比例することを発見しました。1909年にフランスの物理学者がジャン・ペランがその比例乗数をアボガドロ数と名付けることを提案しました。アボガドロ定数の値を最初に求めたのはドイツの物理学者ヨハン・ロシュミットです。
このアボガドロ定数に因んで10月23日の午前6:02から午後6:02の間は「モルの日」とされています。1980年代の初めにThe Science Teacher誌に高校の化学教師がこの日を祝うという記事が掲載されました。この記事をきっかけとしてウィスコンシン州プレーリー・ドゥ・シーン市の高校化学のモーリス・オーラー教師が1991年5月15日に全国モルの日財団(National Mole Day Foundation、NMDF)を設立しました。
「モルの日」は一般にはあまり知られていませんが、アメリカやカナダなどの国では化学の啓蒙としてこの日に化学やモルに関する活動が行われます。アメリカ化学会は10月23日を挟んだ日曜日から土曜日の1週間を全米化学週間としています。
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