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2021年10月 1日 (金)

新幹線開業の日(昭和39年 1964年10月1日)

 1950年代、東海道線本線は日本でもっとも重要な路線でしたが、その輸送能力は限界に達しており、輸送力を増強する必要に迫られていました。

 1957年に国鉄に新幹線調査会が設けられ、当時の国鉄総裁十河信二と国鉄技師長島秀雄は東京と大阪に超高速列車を走らせる計画を立案しました。2人はこの計画を実行に移すべく尽力し、1958年に新幹線建設計画が承認されました。

 1959年4月に静岡県の新丹那トンネルで起工式が行われ、1964年10月に開催される東京オリンピックに間に合わせるべく建設が急ピッチで進められました。

  東海道新幹線は1963年に試験運転が行われました。当時の列車の最高速度の世界記録255Km/hを超える時速256Km/hを記録しました。

 1963年7月15日に新幹線の車両が始発駅の東京駅と新大阪駅に初めて乗り入れました。次の写真はその際に東京-新横浜間を試走した新幹線0系です。乗務員が窓から顔を出しています。時速20〜30 kmの徐行運転で1時間ほどかけて東京-新横浜間を走りました。

東京-新横浜間を試走する新幹線0系(昭和39年7月15日)
東京-新横浜間を試走する新幹線0系(昭和39年7月15日)

 そして昭和39年(1964年)10月1日に東京-新大阪を結ぶ東海道新幹線が開業しました。東京オリンピック開催のわずか10日前のことでした。

 新幹線の建設工事は1959年の起工式からわずか5年で完了しました。総工費は3800億円にもなりました。

 最初の年は安全性を考慮して180Km/hで運転を行い、ひかり号は東京-新大阪を4時間で結びました。翌年には210Km/hで3時間10分となりました。1985年以降は車体の開発も進み、速度が向上していきました。現在、最も速いのぞみ号は東京-新大阪間を2時間30分以内で結んでいます。

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