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2021年10月14日 (木)

鉄道記念日から鉄道の日へ(1922年10月14日)

 イギリスの技術者リチャード・トレヴィシックが世界で初めて蒸気機関車の試運転に成功したのは1804年2月21日のことでした。この鉄道はレールが軟弱だったり、蒸気機関車が故障しやすかったりしたため実用化には至りませんでした。

 その後、蒸気機関車および鉄道の運用面の開発を行い、鉄道の実用化に成功したのがスティーブン親子です。スティーブンソン親子の開発した最初の鉄道は1825年にストックトン~ダーリントン間で開業しました。1830年にマンチェスターとバーミンガム間が開業すると、これをきっかけに鉄道が発展しました。日本に鉄道に関する情報が入ってきたのはそれよりも10年以上も後のことでした。

 1854年にアメリカのマシュー・ペリーが2度目の来日をした際、蒸気機関車の大型の模型を幕府に献上しました。この模型は走行することができ、日本の役人を屋根に乗せて走ったという記録が残っています。鉄道模型に興味を持ったのは佐賀藩で1885年にからくり儀右衛門こと田中久重らがアルコール燃料で走る蒸気機関車の模型を製作しました。模型ながら国産初の蒸気機関車となりました。

 幕末になると鉄道敷設の気運が高まりますが明治維新の混乱もあり具体的に計画が進められるようになったのは明治に入ってからのことです。アジアの植民地化を進める欧米諸国に対応するため富国強兵を進めていた政府は鉄道の敷設を重視しました。しかし、鉄道の敷設には膨大な資金を要し、鉄道よりも軍備が先という意見もあり、広域の鉄道敷設の計画は頓挫しました。そこで鉄道の有用性を示すため、1869年に新橋駅(現汐留駅)と横浜駅(現桜木町駅)の結ぶ路線の建設が決まりました。

 鉄道敷設には莫大な資金と高い技術力が必要で、当時の日本は独自に鉄道を敷設する実力を持ち合わせていませんでした。そこで関係が良好だった鉄道の発祥の国であるイギリスから資金と技術の提供を受けることになりました。1870年、日本政府はイギリスの技術者エドモンド・モレルを鉄道技術主任として迎え鉄道の建設を開始しました。

 1872年6月12日に品川駅 - 横浜駅(現桜木町駅)間の運転を開始し安全確認と乗務員の訓練を行いました。そして1872年10月14日に新橋駅(現汐留駅)で開業の式典が行われ、明治天皇のお召し列車が新橋駅(現汐留駅)と横浜駅(現桜木町駅)を往復しました。翌15日から一般旅客を乗せての営業が開始しました。所要時間53分をかけて列車は1日に9往復しました。1922年、鉄道省は国内初の鉄道の開業を記念し10月14日を「鉄道記念日」としました。1994年に運輸省の提案により「鉄道の日」と改称され、JRグループだけではなく全ての鉄道の記念日となりました。

明治初期の列車(鉄道院160形蒸気機関車)
明治初期の列車(鉄道院160形蒸気機関車)

 新橋駅(現汐留駅)と横浜駅(現桜木町駅)間は全長29 kmありましたが、鉄道工事を簡略化するため線路は海岸付近に敷設されました。このため約10 kmにわたって海上に線路を敷設するための高輪築堤が建設されました。この10 kmの区間は遠くから見ると列車がまるで海上を走っているかのように見えました。高輪築堤はその後の東京湾の埋め立てによって位置がわからなくなりましたが、2019年に高輪ゲートウェイ駅の工事で高輪築堤跡の一部が発見されました。

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