世界で初めて月面に宇宙船到着(1959年9月14日)
1950年代の終わりに米国とソビエト連邦(ソ連)による人工衛星の打ち上げをきっかけに宇宙開発競争が始まりました。最初の宇宙開発競争の目標は月面探査の成功でした。
米国はパイオニア計画で1958年8月17日に月探査機パイオニア0号を打ち上げましたが、高度16キロメートルで第一段ロケットが爆発し打ち上げに失敗しました。その後、パイオニア2号、3号の打ち上げには成功しましたが月に到達することはできず十分な成果は得られませんでした。
一方、ソ連はルナ計画で探査機の月面衝突を目指しましたが3号機(ルナ1958A、1958C、1958C)まで打ち上げの失敗を繰り返しました。1959年1月2日に打ち上げた4号機が月軌道に乗ることに成功し、月面衝突はできなかったものの月近傍まで到達し世界初の人工惑星となりました。ソ連はこの探査機をルナ1号と名付けました。
続いて打ち上げられた5号機(ルナ1959A)は打ち上げに失敗しますが、1959年9月12日に打ち上げられた6号機、ルナ2号は13日に月近傍に到達し、14日に月面の晴れの海の西部に衝突しました。これによって初期の月面探査はソ連に軍配があがったのです。
この後、米国とソ連の宇宙開発競争は有人宇宙飛行となりますが、米国はソ連はユーリ・ガガーリンの有人宇宙飛行の成功によって遅れをとりました。このことがきっかけとなって米国はアポロ計画で人類発の月面着陸を目指すことになったのです。
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