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2021年9月10日 (金)

カラーテレビ放送開始(1960年9月10日)

 日本のテレビ本放送はNHKによって昭和28年(1953年2月1日)に開始されました。テレビ放送の準備はNHKよりも民間の日本テレビが先に進めていましたが、機材の準備などで遅れを取りNHKに先をこされてしまったという経緯があります。

 テレビが登場する前は映像の娯楽と言えば映画でした。大画面ではないにしろ映像が家庭で見られるテレビ放送は大人気となりました。しかし、初期のテレビの価格は当時のサラリーマンの平均給料が数万円のところ20〜30万円もしたのです。ですからテレビを購入できるのは一部の富裕層のみでした。そこで駅や公園など街中に街頭テレビが設置されるようになり、街頭テレビは大衆の娯楽となりました。

 当初のテレビは白黒で、映画のようにカラー映像を見ることができませんでした。カラーテレビの放送がテレビ本放送から7年後の昭和35年(1960年)9月10日で、NHKおよび民放各社がカラーテレビ放送を開始しました。しかし、家庭に普及していたテレビの多くは白黒テレビであり、カラーテレビはそれほど普及していませんでした。経済成長に伴いサラリーマンの給与も増えてテレビの価格も下がり、1964年東京オリンピックをきっかけとしてテレビの普及率は上昇しましたが、カラーテレビの普及率はそれほど高くありませんでした。多くの国民は1964年東京オリンピックを白黒テレビで観戦していたのです。

 カラーテレビ放送開始後も白黒で放送された番組がたくさんあり、カラー放送の番組はめずらしかったのです。次の写真は1968年10月1日の新聞のテレビ欄です。この日はウルトラセブンの放送が開始した日ですがタイトルの前に[カラー]と表示されています。このようにカラーで放送される番組には[カラー]と表記されることが慣例でした。ウルトラセブンの後番組のパーマンのタイトルには[カラー]がありません。モノクロのアニメ作品だったのです。おそらく多くの子どもたちはウルトラセブンもパーマンも白黒で見ていたことでしょう。

カラー放送を示す新聞のテレビ欄
カラー放送を示す新聞のテレビ欄

 カラーテレビが本格的に家庭に普及し始めたのは昭和40年代後半です。昭和49年(1974年)にカラーテレビの普及台数が白黒テレビを超え、昭和50年代にはカラーテレビが当たり前となりました。

 我が家にカラーテレビがやってきたのは昭和45年(1970年)ぐらいだったでしょうか。親がカラーテレビを買ったというので、カラーテレビはいつくるのかと毎日しつこく聞いた記憶あります。そして、ある日のこと学校から家に帰ると、お茶の間に当時テレビCMで有名だった日立製作所のキドカラーがポンパの人形と一緒にあったのです。昭和48年(1973年)の許潤軍の長嶋茂雄さんの引退セレモニーや仮面ライダーはカラーテレビで見ることができました。

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