スプートニク5号の宇宙犬ベルカとストレルカが生還(1960年8月20日)
1961年4月12日、ソビエト(当時)のユーリー・ガガーリンは宇宙船ボストーク1号で宇宙へと旅立ち世界初の有人宇宙飛行を成し遂げました。
ココログ 夜明け前「地球は青かった ユーリー・ガガーリン 類初の有人宇宙ロケットボストーク1号」
このボストーク計画を成功させる目的で打ち上げれたのがスプートニク計画のスプートニク2号でした。スプートニク計画は地球周回軌道に人工衛星をのせるための計画でした。1957年10月にスプートニクス1号の打ち上げが成功すると、同年11月に打ち上げられたスプートニクス2号には搭乗席が設けられ、ライカという1匹の雌犬が宇宙へと向かいました。ライカは世界で初めて地球軌道を飛行した動物になりましたが、スプートニクス2号は地球に帰還する機能はもっていませんでした。1958年2月に打ち上げられたスプートニクス3号は人工衛星による大気や宇宙空間の観測を目的としたものでした。
1960年5月、コラブリ・スプートニク1号とも呼ばれるスプートニクス4号が打ち上げられました。スプートニクス4号の搭乗席には生命維持装置が取り付けられ設備の試験が行われましたが、大気圏突入のための耐熱シールドが装備されていなかったため生物は搭乗させませんでした。同年6月に2匹の犬が搭乗した宇宙船が打ち上げられていますが、ロケットが爆発して打ち上げに失敗しています。この宇宙船には名前がつけられませんでした。
1960年8月19日、生命維持装置を備えた搭乗席と大気圏突入の対策を施されたスプートニクス5号(コラブリ・スプートニク2号)が打ち上げられました。宇宙船の安全性を確認するため搭乗席にはベルカとストレルカという2匹の犬がその他の動植物と乗り込んでいました。スプートニクス5号のミッションは有人宇宙船の試験でボストーク計画の試験機でした。宇宙船は翌20日に地球に帰還し、ストレルカとベルカおよびすべての動植物が生還を果たしました。
スプートニクス5号の成功を受けて打ち上げられたのがボストーク1号です。ガガーリンの乗せた宇宙船ボストーク1号はスプートニクス5号と同じ軌道に乗り、世界初の有人宇宙飛行を成し遂げたのです。
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