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2021年8月 2日 (月)

日本人が初めてオリンピック金メダル獲得(1928年8月2日)

 近代オリンピックの第一回は1896年にギリシアで行われました。日本が初めてオリンピックに参加したのは第5回目の1912年ストックホルムオリンピックです。

 日本人が初めてメダルを獲得したのは第7回1920年アントワープオリンピックです。男子テニスの熊谷一弥選手がシングルス、また熊谷一弥選手と柏尾誠一郎のダブルスで銀メダルを獲得しました。第8回1924年パリオリンピックでは内藤克俊選手がレスリングフリースタイルフェザー級で銅メダルを獲得しました。

 このころから国内の施設が整備され、海外の選手との交流が進み、日本人選手の実力が向上しました。第9回1928年アムステルダムオリンピックでは初の金メダルを2個、銀メダル2個、銅メダル1個を獲得しました。

 この大会で一番最初に金メダルを獲得したのが三段跳びの織田幹雄選手でした。織田選手は前回のパリオリンピックで6位入賞を果たしており、オリンピック前には当時の世界記録にせまる記録を出していました。三段跳びは8月2日に行われ、織田選手は15 m21を記録し決勝へと進みました。15 m21が大会最高記録となり、金メダルを獲得しました。

 当時、日本人の金メダル獲得は想定外だったようで、掲揚する日本の旗も用意されていませんでした。織田選手が持参した勝者を包むための大型の日本の旗を国旗掲揚台の係員に渡し、他の国の旗より4倍も大きい日本の旗が掲揚されたのです。日本という国があまり知られていなかった時代です。国家も前半が飛ばされて「さざれ石の」から流されたのです。織田選手の三段跳びの活躍の様子と国旗掲揚は次の映像で見ることができます。

Oda Becomes Asia's First Individual Olympic Champion - Amsterdam 1928 Olympics

 さて、もう一人の金メダリストは競泳男子200m平泳ぎの鶴田義行選手です。鶴田選手がメダルを獲得したのは織田選手の金メダル獲得から6日後のことでした。同じオリンピックで日本人として初の金メダリストが2名も生まれたのです。

織田幹雄選手と鶴田義行選手
織田幹雄選手(左)と鶴田義行選手(右)

 なお銀メダルは陸上女子800 mの人見絹枝、競泳男子800m自由形リレーの米山弘選手・佐田徳平選手・新井信男選手・高石勝男選手、銅メダルは競泳男子100m自由形の高石勝男選手が獲得しました。

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