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2021年6月 9日 (水)

オーストラリアの飛行家が太平洋横断の初飛行に成功(1928年6月9日)

 1928年6月9日、オーストラリアの飛行家チャールズ・エドワード・キングスフォード・スミスはアメリカからオーストラリアまで初の太平洋横断飛行を成し遂げました。

 1928年に西回りの太平洋横断を行うため米国を訪れたスミスとオーストラリアの飛行家チャールズ・ウルムはオーストラリアの極地探検家ヒューバート・ウィルキンスからフォッカーF.VII/3m単葉機を購入し、「南十字星」という名前をつけました。太平洋横断飛行には機長チャールズ、副機長ウルムに加え、米国人の無線士ジェームズ・ワーナーと航法士兼機関士ハリー・ライオンが加わりました。

 1928年5月31日午前8時54分、「南十字星」は米国カリフォルニア州オークランドを離陸しました。この飛行は無着陸ではなく、「南十字星」は3,870キロメートル離れたのハワイに向かい27時間25分かけて到着しました。次にハワイから5,077キロメートル離れたフィジーに34時間30分で到着しました。この区間は雷雨に見舞われて困難な飛行となりました。最後にフィジーから目的地のブリスベンまでの2,709キロメートルを飛行し、同年6月9日午前10時50分に到着しました。総飛行距離11,556キロメートルの太平洋横断飛行を成し遂げた瞬間でした。

スミスとウルム(左)と南十字星(右)
スミスとウルム(左)と南十字星(右)

チャールズ・エドワード・キングスフォード・スミスはオーストラリア本土を横断するの初の無着陸飛行、オーストラリア-ニュージーランドの初飛行、オーストラリアからアメリカへの東回りの太平洋横断など、航空史に様々な輝かしい記録を残しています。

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