成層圏の発見(1902年6月8日)
1892年から1896年までフランスの国立気象管理センターを所長を務めていたレオン・ティスラン・ド・ボールは退職後に個人の気象観測所を設立しました。その観測所で温度計をつけた気球を飛ばして上空の温度を計測しました。
ド・ボールは日射の影響を避けるため、この観測を夜間に行いました。すると、上空の気温は地上から約11 kmまでは、気球が上昇するに従って低下しました。ところが11 kmを超えると、温度が一定になることがわかりました。
ド・ボールはこの観測を200回以上も行い、この観測結果が間違いではないことを確認しました。そして、1902年6月8日に大気の層は性質の異なる2つの層から成るということを発表し、この2つの層をそれぞれ対流圏と成層圏と名付けました。
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