日本最古のコンクリート電柱|函館と電柱の関係
函館には日本最古のコンクリート製の電柱があります。ふだん見かけるコンクリート電柱は円筒形をしていますが、日本最古のコンクリート電柱は四角形です。次の写真を見ると一目瞭然です。
この電柱は国内で現存するコンクリート電柱としては最古のもので、1923年(大正12)10月に当時函館にあった電力会社(現在は北海道電力)が建てたものです。
電柱の高さは10メートル、底面は47センチメートル四方の四角形、上面が19.5センチメートル四方の四角形となっており、角錐体の形状をしています。コンクリートの内部には鉄筋が入っています。上の写真ではわかりいくいですが、次の写真を見ると底面が四角形であることがわかります。
昔の電柱はほとんど木製でしたが、函館は1907年(明治40年)に大火事があり、その後も火事が続いてため、耐火性に優れた建物が造られるようになりました。その頃に作られたのがこの電柱です。この電柱のすぐ側にもう一本同じ形の電柱があり、夫婦電柱と呼ばれていたのですが、その電柱は1971年(昭和46年)に道路工事のために撤去されました。
1923年から80年以上たった今でも、この電柱は現役として電柱の役割を果たしています。この電柱がある場所の住所は北海道函館市末広町15-1で金森赤レンガ倉庫からすぐのところにあります。函館を訪れたときには是非日本最古のコンクリート電柱まで足をのばしてご覧ください。
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