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2021年5月 3日 (月)

ウルトラセブンは月のどこで戦った?|第35話月世界の戦慄

月世界の戦慄

 「帰って来る。きっと、帰って来るわ」

 これはウルトラセブン第35話「月世界の戦慄」の最後のシーンのアンヌ隊員のセリフだ。

 月面基地で原因不明の爆発事故が発生、キリヤマ隊長とモロボシダン隊員がホーク1で調査に向かう。

 ところが、ダンが出発前に点検したホーク1号に異常事態が発生、通信機も故障。なんとか補助ロケットで月に向かう。

 月ではキリヤマ隊長とクラタ隊長に全滅させられたザンパ星人が2人への復習の機会を待っていたのだ。

 ザンパ星人の復讐は失敗し、ダンにレーザー砲で倒されるが、そこに現れた怪獣ペテロ。

 月の砂漠の出身らしくその姿はサボテンのようである。

 零下180度の月の夜、太陽エネルギーを失いピンチに陥るウルトラセブン。

 月で何が起こっているかわからないアンヌは夜空に輝く満月を見上げる。

 すると暗雲立ち込めて月はかき消されてしまう。

 不安な表情を浮かべるアンヌ。

 危うしウルトラセブン。

 そこに隕石が落下してくる。

 月面に衝突した隕石は大量の光と熱を出す。

 そのエネルギーでセブンは復活。

 あっという間にペテロを倒す。

 キリヤマ隊長の待つホーク1号に戻ってきたダン。

 これで2人は地球に帰れる。

 先に月を飛び立っていたステーション・ホークのクラタ隊長。

 2人が心配になって月へと引き返す。

 そこにホーク1号がやってくる。

 ステーション・ホークを見つけたキリヤマ隊長「クラタさん、月に忘れ物ですか?ハハハ」と通信。

 クラタ隊長は安堵しながら「やろう」と答える。

 地上で月を見上げるアンヌ。

 「帰って来る。きっと、帰って来るわ」と自分に言い聞かせる。

 ダンの無事を祈りながら。

ウルトラセブンは月のどこで戦った?

  さて、ここからが本題です。

 ウルトラセブンは月面のどのあたりで戦ったのでしょうか。

 冒頭でキリヤマ隊長とクラタ隊長が月面基地の調査に出発した後で

 キリヤマ隊長が「クラタ、集合地点を確認しておくぞ、チコ・サンドームの通信室」と伝えています。

 この「チコ」というのは「ティコ(Tycho)クレーター」のことです。

 いまでこそ「ティ」と書きますが、昭和のある時代までは「ティ」を「チ」と書いていました。

 俳優の「スティーブ・マックイーン」は「スチーブ・マックイーン」というように。

 ともかく、キリヤマ隊長の「チコ・サンドームの通信室」から月面基地はティコクレーター近くにあったのでしょう。

 そのティコクレーターはどこにあるかというと次の写真で赤い四角で示した場所です。

月面のティコクレーター
月面のティコクレーター

 ティコは双眼鏡などでも見える大きなクレーターです。月の北半球まで広がる光条(筋)が見えますが、その距離は1500 kmにも及びます。よほど大きな衝撃を受けたのでしょう。

 でもウルトラセブンとペテロの戦いで出来たわけではありません。1972年に月面探査を行なったアポロ17号が持ち帰った試料の分析結果から、ティコは約1億8千年前ぐらいにできたと考えられています。しかし、ウルトラセブンを救った隕石の爆発で出た眩い光は地球からも見えていたかもしれません。

 ときは1968年1月、アポロ11号が月面着陸を果たす約1年半前、NASAはサーベイヤー計画の最後の無人月面探査機としてサーベイヤー7号を月に送りました。サーベイヤー7号はティコの北側に着陸しました。サーベイヤー7号はティコの月面写真を送ってきました。

 ウルトラセブン第35話「月世界の戦慄」の脚本は市川森一先生。地球防衛軍の月面基地の位置をティコに選んだのはこのサーベイヤー7号のニュースに注目してのことでしょうか。

ティコの月面写真
ティコの月面写真

月を観測していると、月の海やクレーターがたくさん見えます。次のような本があると、観測しながら代表的な地形の名前を知るだけでなく、どのようにしてできたのか、特徴などを写真つきで解説してくれます。

月の地形観察ガイド: クレーター、海、山脈 月の地形を裏側まで解説

白尾 元理 (著)

amazonの解説から抜粋

本書では、月面の代表的な地形を紹介し、その特徴やでき方などを写真とともに詳しく解説。

双眼鏡や天体望遠鏡を使って実際に月を観察する際に分かりやすいよう、月齢(月の欠け具合)に合わせて、その日に見やすい見どころを紹介しました。また、ふだん見ることのできない月の裏側についても、月探査衛星によって撮影された画像をもとに解説します。

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